☆ ページ12
勇太に言われた言葉が嬉しくて
つい、涙が出てくる。
こんな姿見せれない、と思って
抜け出してきたけれど……
現実はそんな甘くなくて
なんだか気が強そうな女の子たちに囲まれて
人気のないところに連れて行かれる
「ねぇ、あんたほんとなんなの？
あんたが生徒会長とかありえないんだけど…」
「会長だからって調子乗らないでくれる？」
吐きかけられる言葉に返す言葉なんてなくて
ただ、終わるのを待つのみ。
じっとうつむいていると
女の子の1人が
「なんとか言いなさいよ！！」
「っ、いた……」
押されて、地面に倒れる。
ああ……ブレザーが汚れちゃう
生徒会の証なのに、こんな汚くして……
「何？ 泣いてんの？」
じわじわと涙が溢れてこぼれる。
自分の惨めさと理不尽な言いがかりに耐えられなくてぬるい涙が頬を伝った。
ふと、勇太の言葉が頭に浮かんで
もうやけくそになって思わず叫んだ
・
「助けてよ！！！！会長の命令よ！！！」
・
カシャ、とシャッター音が響いた
岸「お前ら……何してんの？」
冷たい声に空気が張り詰める
海人「証拠はあるから無駄だよ〜」
スマホの画面を見せて悪戯っぽく笑う
廉「お前ら、ほんま根性悪いわ……」
岩橋「この子ら処分ねぇ〜〜」
勇太が大丈夫？と言って抱き起こしてくれる
神宮寺「な？ 言ったろ？ 生徒会長の命令は
絶対。ってな。」
平野「まあ、呼んでくれなくてもちゃんと
会長のことは把握してるんだけど〜」
青ざめた顔で女の子たちは立ちすくんでいる
「ね、もう疲れた……」
岩橋「ね〜、生徒会室行こうね？」
海人「カイもお菓子食べたいし行く〜」
下衆には踵を返して。
・
ぞろぞろと列を成して廊下を歩く
生徒会長と、生徒会役員。
紅いブレザーがきらめく。
役員に囲まれ堂々と真ん中で歩く会長を見て
生徒は皆
・
生徒会長の命令は絶対。
・
という決まりを再び痛感させられるのである。
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紫侑香(プロフ) - おもしろかったです！ (2015年5月30日 6時) (
レス) id: 90ee84403c (このIDを非表示/違反報告)
みるみ。(プロフ) - ＊。・岸 優太。・＊さん» ありがとうございます！ これからもネタが尽きない限りは頑張りたいです！新作もよろしくです♪ (2015年4月14日 20時) (レス) id: f02df25de8 (このIDを非表示/違反報告)
みるみ。(プロフ) - 白雪姫*さん» ありがとうございます！ 新作も頑張ります(*^^*) (2015年4月14日 20時) (レス) id: f02df25de8 (このIDを非表示/違反報告)
＊。・岸 優太。・＊ - 完結オメデトゥ！！こういうの好きです！！これからもたくさん作品つくってくださいネ！応援してますっっ！！ (2015年4月13日 21時) (レス) id: 52e13b381a (このIDを非表示/違反報告)
白雪姫*(プロフ) - 完結おめでとうございます！！凄く面白かったです(*´∀｀)みるみ。さんの新作待ってマス☆ (2015年4月13日 18時) (レス) id: d1428fae49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるみ | 作成日時：2015年3月26日 12時
