忘れられない事件 ページ3
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SE「どこ行って…」
中学校の卒業式一日前。
昼休みの、そのあと。
「どう？」
SE「…誰だよ、やったの」
「ちょっと、やめて」
SE「ありえないだろ！！！」
「セフナ、」
卒業するから、という理由 それだけだったんだと思う。
きっと彼女たちにとってはただの思い出作りにすぎなかったと思うけど、
テミンオッパとも、ジョンイナとも、セフンとも仲が良かったなんて、
他の人からしたら羨望と嫉妬の対象でしかなかったんだ。
長かった髪の毛が、数時間のうちに短くなってしまったけど、
それもそれで仕方ないと思ったんだ。
それで、全て終わるなら、それでいいと思ったんだ。
「いいから。やめて」
SE「お前が良くても俺は良くない」
「卒業すれば、全て終わるんだから、ね？」
SE「やめろよ、そうやって無理するの」
「むしろ、今までこうならなった方がおかしかったんだって」
SE「なんだよ、それ」
呆れたような、泣きそうな、だけど怒りを含んだ瞳。
ホームルームが終わったら、手を強く掴まれて、そのまま逃げるようにして教室を出た。
「セフナ！」
SE「そんなに頼りない？」
「え？」
SE「何で相談の一つもしてくれないんだよ！留学のことも、今回のことも！」
「…ごめん、でもそれは…」
SE「なにも言われない方が迷惑だよ！！！」
それから、セフンは私の肩でおんおん泣いて。
私も泣きたかったけど、ほら、凄く泣いてる人が隣にいると、泣けなくなるでしょ？
だけど、そんな風に思ってくれてたなんて知らなかったから。
ちょっと嬉しくて、おんおん泣くセフンの肩で、私もちょっと泣いた。
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作者名：315 | 作成日時：2015年8月15日 0時
