女子力格差社会 ページ7
買い出しを終え、ようやくケーキ制作にとりかかれる…
キュアキュアにはケーキのスポンジ制作をお願いした。
「思ってたより大きなケーキを作るのね…」
マスターが用意した四角いケーキ型をみてシェリーちゃんが唸った。
私もちょっとびっくりしてる。
ちっさいホールケーキだと思ってたんだけど…
これはパーティー用のケーキだね…
「沢山生地が必要になりそうですね」
「そうね。手分けして生地を作りましょ。まずボールに小麦粉と卵と牛乳を入れて混ぜるところからね」
うん。シェリーちゃんが先導してくれるから、ここは任せて大丈夫そうだな。
その間に私はオーブンの余熱だけやっちゃお
オーブンの設定をしてからキュアキュアのところに戻ってみると…
「もーーやだ〜！ボク疲れた〜！！」
ミントちゃん、作業やめてる…
「い、意外と重労働なんだね…」
マイリーちゃんはめちゃめちゃ苦戦してるよ…ちゃんと混ざってないし…なんてか弱いんだ…！(そこが可愛いんだけど)
『大丈夫そう…？』
「まあ、なんとか。ユキホが手馴れてるし、アヤちゃんも頼りになるし」
「うぅっ…」
シェリーちゃんの発言にマイリーちゃんが俯きながら唸る。
「あ、違うの。マイリーはマイリーで役に立ってるからね！サボってるミントよりは！」
シェリーちゃん、あんまりフォローになってない…
「大丈夫ですよ！マイリーさんは、そういう所込で可愛いんですから！」
ア、アヤちゃん…！
それはトドメ刺してると思うよ…！！
「はは…所詮僕は力も無くて手際も悪くてアヤにすら敵わないダメなやつですよ…」
マイリーちゃんがなんかブツブツ言ってる！
変なスイッチ入っちゃった？！
「落ち込まないでくださいマイリーさん。私が手取り足取り一から教えて差し上げますよ♪」
なんだろ…
なんでユキホちゃんが言うとなんか妖艶な感じになっちゃうんだろ…
とりあえずやる気がなくなったミントちゃんの分を私がやって、マイリーちゃんはユキホちゃんに手取り足取り教えて貰って…
なんとか生地が完成した！
型に流し込んでスポンジが出来上がるのを待つ間、私は他のバンドの作業の様子も見に行くことにした。
さすがに放置するのは不安でしかないからね…
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作者名：うみ | 作成日時：2017年10月22日 7時
