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昼休みのチャイムがなった。


まだちょっと気は重いけど…
でも宗介に会いたいし!
それに会いに行かないと宗介のお昼ご飯無しになっちゃうもんね(笑)



私は今までの悪い考えを全部振り払って屋上に急いだ。




屋上に着くと、そこには宗介しか居なかった。
ギターと書きかけの楽譜を交互に見て、何度も消したり書いたりと忙しそう…


『宗介、お弁当作ってきたよ!』

「そのへん置いといて」


宗介は1度もこっちを見ずにそう言った。
タイミングが悪かったようだ…


それにしても…
さっきの会話のこともあって…いつも以上に傷つく……



『う、うん…
皆は?まだ来てないの?』


「知らねー」


…なんだろう。
こんな会話はいつもの事なのに…
苛立ちと不安が募る…



『ねぇ…宗介…』


私が呼んでも、宗介は言葉を返さない。


『宗介ってば…』


「うるせーな、何だよ」



やっと返ってきた言葉も刺々しい。
勿論こっちは見てくれない。


いつもの事だ。
いつもなら気にならないのに。


『宗介、私の事好き?』

「あ?何だよ急に。今忙しいから後にしろ」



そう言ってイヤフォンを取り出し、曲をかけようとする。


私は思わずスマホを奪い取った。
宗介が苛立った顔で私を睨む。


『私の事嫌いなの?』

少し声を荒らげて聞く。
宗介は舌打ちして、私からスマホを奪い返した。

「うるせーな!後にしろっつてんだろ」


初めて宗介に怒鳴られてしまった。
私の胸はズキズキ傷んだ。


その場に居られなくなって、私は走って屋上を飛び出した。



「おわっ、Aちゃん?!」

飛び出した先で誰かにぶつかったが、謝りもせず階段を駆け下りた。



涙が止まらなかった。


宗介がバンドの事一番に考えてるのは知ってたし、私に興味が無くても構わないって思ってた。
でも実際そうなんだって分かると、流石に辛い…



私は校舎裏で踞って泣き続けた。
5限のチャイムが鳴ったが、教室に戻る事は出来なかった。

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設定タグ:夢小説 , バンやろ , 巻宗介   
作品ジャンル:恋愛
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ねこやま - こんな宗介との夢小説を待ってました・・・!!とっても素敵でした!デレ宗介が私的にドストライクです(*^▽^*) (2017年9月10日 2時) (レス) id: 235df810dc (このIDを非表示/違反報告)
しおすけ - 続きがどうなるのか気になります・・・! これからも頑張って下さい! (2017年8月15日 1時) (レス) id: e43c8046ad (このIDを非表示/違反報告)
バンド野郎(プロフ) - 宗介推しにはたまらないです!面白いです!これからも頑張って下さい! (2017年8月7日 13時) (レス) id: a229efa11b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うみ | 作成日時:2017年8月7日 5時

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