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私と宗介の会話の比率は9:1くらい。
9割私が喋って、たまーに宗介が喋る。
まあ、殆ど業務連絡に近い話が多いけど。
だから私の話が尽きると無言になることがある。
私は宗介の横にいれればそれでいいし、宗介が無理に話したくないなら無言でも構わない。
そんな感じで無言の中、電車に揺られている。
そして私が降りる駅まで来た。
もうお別れかー、と、どうしようもなく寂しくなる。
ずっと引っ付いてた腕を宗介から離す。名残惜しくてたまらない。
『じゃあ、またね宗介』
いつも、この瞬間だけは寂しすぎて上手く笑えない。
電車のドアが開く。
降りてからも名残惜しくて、電車が発車するまで宗介の方を見てしまう。
「あ」
不意に宗介がそう言ったので、私はビックリして宗介の目を見た。
「今日のもやし炒め、美味かった」
『へ…?』
何を言うかと思ったらそれだ。
私がフリーズしてると、電車のドアが閉まって、そのまま出発してしまった。
私は電車が無くなったホームでしばらく惚けていた。
宗介が…自分から話を振ってくれた!
しかもお昼のお弁当を褒めてくれた!!!
私は嬉しくなって軽くスキップしながら鼻歌を歌った。
明日のお弁当も頑張ろ。
そう思ったら明日が楽しみで仕方なくなった。
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ねこやま - こんな宗介との夢小説を待ってました・・・!!とっても素敵でした!デレ宗介が私的にドストライクです(*^▽^*) (2017年9月10日 2時) (レス) id: 235df810dc (このIDを非表示/違反報告)
しおすけ - 続きがどうなるのか気になります・・・! これからも頑張って下さい! (2017年8月15日 1時) (レス) id: e43c8046ad (このIDを非表示/違反報告)
バンド野郎(プロフ) - 宗介推しにはたまらないです!面白いです!これからも頑張って下さい! (2017年8月7日 13時) (レス) id: a229efa11b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うみ | 作成日時:2017年8月7日 5時