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授業終了のチャイムと同時に、私はバッグからお弁当箱を取り出す。
ついに今日！
宗介があっと驚くような！！
私に釘付けになるような！！
お弁当を作ってきた！！！！！
私は急ぎ足で屋上に向かう。
宗介は昼休みになるとギターを持って屋上に行っちゃうから、教室に行ってもムダ。
最近になってようやく分かってきたことである。
宗介に出会って、もう３ヶ月くらい経つけど…
やっと付き合える事になってもこれだもんなぁ…
私のこと好きじゃないのかなぁ…
昼休みくらい、彼女に会いたいって思ってくれるモンじゃないの…？
まぁ、ギターと私を天秤にかけて、まさかギターに勝てるとは思ってないけど…
でも教室で待っててくれるとかさ、
迎えに来てくれるとかは…
あってもいいと思うんだけどなぁ…
なーんて思ってるうちに、屋上に到着！
そこには既にBLASTのみんなが揃ってた。
｢あ、Aちゃん、おはよー｣
｢おう！A！宗介が腹減ったって言ってるぞ！｣
｢言ってねーよ…｣
宗介ってば…
私が来ても顔も上げないでギター弾いてる…
声かけてくれたのは翼先輩さんと大和先輩だし…
まあ、今に始まったことじゃないけどね。
『お待たせ宗介！今日はね、トクベツなお弁当作ったんだよっ！ジャーン！！』
私はお弁当箱を開ける。
中には特製もやし炒めがギュウギュウに詰まっている。
｢うわぁ…なんだこれ…｣
『何って、徹平くん、見て分からないの？特製もやし炒めだよ♪』
｢いや、それにしてもセンスよ…
Aちゃん、当初はもう少しマシな弁当作れてたよね…？｣
確かに、翼先輩さんの言う通り、宗介のお弁当を作り始めた初期は、見た目やら味やらこだわって、華やかで可愛いお弁当を作っていた。
でも宗介はそんなお弁当見たって無反応だし、どこをどうこだわったって説明したところで｢へー｣で終わる。
なら、宗介の一番好きな物を作るしかないじゃん！！
『翼先輩さんには、このお弁当の凄さは分かんないですよー！』
｢…何でもいいけど、その…これでもかってくらい、よそよそしさを詰め込んだ呼び方そろそろ止めない？｣
『宗介、ほら、あーん♪』
私は翼先輩さんのことを無視して、もやし炒めを宗介の口まで運ぶ。
｢ん。美味い｣
私は思わずドキッとした。
『宗介が…美味しいって…！』
｢一々オーバーだろ…流石に｣
感動のあまり涙ぐんでいる私を見て、徹平くんが溜息をつきながらそう言った。
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ねこやま - こんな宗介との夢小説を待ってました・・・！！とっても素敵でした！デレ宗介が私的にドストライクです(*^▽^*) (2017年9月10日 2時) (
レス) id: 235df810dc (このIDを非表示/違反報告)
しおすけ - 続きがどうなるのか気になります･･･！ これからも頑張って下さい！ (2017年8月15日 1時) (レス) id: e43c8046ad (このIDを非表示/違反報告)
バンド野郎(プロフ) - 宗介推しにはたまらないです！面白いです！これからも頑張って下さい！ (2017年8月7日 13時) (レス) id: a229efa11b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2017年8月7日 5時
