【刀剣乱舞】全てなくなる話 (ページ16)

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4-5 誉のはんばあぐページ16

薬研｢おーい、大将！酒いら｢薬研…？｣おぉっと。いち兄。今日は無礼講だぜ！｣

一期｢零殿はまだ未成年なのだぞ！！｣

薬研｢まあまあ、良いじゃねえか。いち兄。なあ大将…｣

ぐいっ、と一気に薬研が持ってきたお酒を飲み干す

｢…まっずい…でも、もう一杯。薬研、頂戴｣

一期｢れっ零殿！！？｣

薬研｢おっ、良い飲みっぷりだなあ。大将！｣

｢うるせえ、寄越せ｣

薬研｢はいはい、｣

再び注がれた酒を飲み干す

｢にっがい…｣

清光｢主いっ！！何してるの！！ダメ！｣

何杯飲んだのか忘れ、頭がボーっとしてきた頃、酒を飲んでいた私を見つけた清光はこちらに慌てて駆け寄ってきた

そんな清光にお猪口を突き出す

しかし清光は、お猪口を私の手に届かないところに置いて、私に向き合った

｢きぃ゛よみつぅ…にゃははは…んぶぐっ…ハンバーグ美味しいぃ？｣

清光｢もー！薬研も飲ませないの、はいはい。ハンバーグ美味しかったよ。ほら、お酒おしまい｣

｢なんでぇ？｣
清光｢具合悪くなるよ！！｣

｢…んぶっ…眠い｣

清光｢ほらー！！もう！！寝るよ！｣

｢ふええええ…まだねーなーいー！｣
清光｢子供か！！｣

三日月｢…主よ、今日はもう寝ぬか？爺も眠いんだが｣

｢んふふぅっー！三日月はホントおじいちゃんだねえ、しかたないなあ。おやすみぃ☆｣

行きと同じ様に三日月に抱えられて、ふわふわとした意識を飛ばした

今日は、楽しかったなあ…

三日月｢…主よ。ここを出ていくときは、俺を捨ててくれるなよ
俺を捨てず、連れていってくれ。爺は寂しいのが嫌いでなあ｣

昔より随分重くなった主を抱き上げながら、そう語りかける

気付いていながら、何もしない

俺も相当酷な奴だな

なあ。主。なんていいながら、髪を食う主に笑う

そ、と髪を戻して、部屋へと足を進める

三日月｢…今夜は、本当に楽しかったなあ…｣

あの女が来る前のような夜だった

楽しい夜だった

悲しい、夜であった

三日月｢…爺は、いつまでも主の味方だ｣

優しく、壊れ物を触るように主の頭を撫でた