4-4 誉のはんばあぐ ページ15
三日月｢はっはっは、遅くなったな｣
今剣｢やっときましたね！！はやくしてください三日月！今日ははんばあぐなのですよ！！｣
三日月｢すまぬなあ、さ。主、飯にしようじゃないか｣
｢…ご飯…｣
今剣｢！零いたんですね！今日は僕もつくったんですよ！！｣
｢…いただきま｢召し上がれです！｣速いな…｣
少し暖かさが残ったハンバーグ
ご丁寧にソースまでかかっていた
｢…美味しい…｣
今剣｢！ほんとですか！僕もたべます！いただきます！｣
小狐｢これ、ぬし様の前で意地汚いぞ！｣
今剣｢おいしいですよ！岩融！｣
岩融｢おお！それは真か！｣
小狐の言葉を聞きもせず、口の周りにケチャップをつけて、岩融に笑いかける今剣
仲良しだなあ
膝丸｢兄者！！これは兄者が作ってくれたのか！｣
髭切｢ああ、そうだよ。どうだい？初めて作ったわりには上手くできたと思うだろ？｣
膝丸｢…！かっ、家宝にする！｣
薬研｢待ってくれ膝丸の旦那。それは家宝にしたら腐るｯ…！！！｣
遠くでは、薬研が必死に膝丸を止めていた
秋田｢長谷部さん！ありがとうございます！｣
小夜｢…あり、がとう｣
博多｢長谷部ー！ようやったばい！！｣
長谷部｢なぜお前はそんなに偉そうなんだ！！！｣
後ろでは、今日の誉である長谷部を、同じ出陣メンバーだった短刀たちが囲み、感謝を述べていた
燭｢伽羅ちゃん、よくできたね｣
鶴丸｢おお！！伽羅坊、その猫ちゃんはんばあぐは君がつくったのかい！？こりゃあ驚いた…｣
倶利｢…貞、やる｣
貞｢！まじか、伽羅！サンキュー！！｣
前では、伊達組が楽しそうに話していて
｢…｣
久し振りに、皆でご飯を食べた
美味しい、あったかい、
＿＿＿＿楽しい
そんな思いが、私の中を巡った
三日月｢ふむ…｣
石切丸｢どうしたんだい？そんなに笑って｣
三日月｢いや。今宵の三日月は一層綺麗だと思ってなあ｣
そう言った三日月の目の先には、夜に浮かぶ太陽ではなく、ハンバーグを頬張りながら、今剣の相手をするAの姿があった
久しぶりに、あの冷たい目が消えて、周りと談笑しながら食事をする姿を見た
その姿に、幼い頃から彼女の祖父のような存在を務めてきた三日月は、安堵したのである
石切丸｢…どうだね。最近は、あまりいいものが見れなかった｣
そう返された三日月は、手に持っていた酒を一気に飲み干した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：46猫 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年1月26日 23時
