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幕間 最高で最悪の結末 ページ17
◽️けど、間白はいつまで経っても出てこない。
五条は今まで自分がいた腐った世界を思い出した。
表向きは未だ拘束されていることになっているが、秘密裏に殺されている。
秘匿死刑という言葉があるくらいだ。あり得なくはない。
それを確かめるために五条は実家に帰った。
「Aはどこにいる?」
五条は上層部と深い繋がりのある家の者を全員叩き起こした。一人一人に聞くが、場所までは知らなかった。
殺気に恐れ慄いた1人の男が口を開く。
「死んでも、あの女の術式を抽出する術はございます。悟様が心配することはありません。"猿の手"は」
続きを聞く前に頭を吹き飛ばした。
この男の言葉通りなら、会議の中で間白の拘束と同時に死刑も決定されているということだ。
五条の懸念が現実になってる可能性が浮上した。
「Aの体、バラバラになってるかも。生きたまま呪物に作り替えられてるかも」
無機質に淡々と語る。
「なぁ、傑。あんな恩知らずども、生かしておく意味ねぇよ」
夏油がその言葉にどう返事したかは言うまでもない。
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作者名:四畳間 | 作成日時:2024年2月20日 18時