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▫️間白はすでに吉野救済のために10回ほどループを繰り返している。
 ここまで難航したのには3つ原因がある。
 1つ目。吉野救済に至るまでのルートに多くの分岐点が存在すること。
 2つ目。間白自身が決めた一番最善のルートの条件が中々に厳しいものであった。
 間白にとって、一番最善のルートは

・被害者人数ができる限り最小であること
・吉野による学校襲撃イベントが発生しない
・吉野が術師として覚醒すること

 この条件を踏まえた上で、最終的に吉野が生きていなければならない。
 そして、3つ目。とにかく、吉野は真人という呪霊と何らかの形で接触する。ループの最後の方は接触しないようにするのを諦めて、その後の救命に方向を切り替えた。
 あらかじめ真人を祓えばよかったのでは?と疑問に思うかもしれない。実際、そう行動を起こしたが、結果やりなおしになった。
 おそらく、真人という計画に欠かせない術式を持った呪霊を倒してしまったことで、羂索が死滅回遊決行を諦めるのが確定してしまった。
 それで良いのでは?と思うかもしれないが、あくまでこの時代に決行するのを諦めただけ。500年後、1000年後に他人の体に寄生しながら生き延び、また計画のために動き出す。これでは羂索の計画を阻止したとは言えない。
 そもそもの話だが、吉野の命は渋谷事変、死滅回遊に何の影響もない。彼が生きていたとしても惨劇は起きていた。わざわざ労力を割いて、介入する必要がない。
 しかし、間白は吉野を救うために動いた。
 その理由は単純。彼の術式には利用価値がある。もし、吉野が術師になる素養がなければ見捨てていた。
 間白Aは正義感のヒーローではない。
 ただ、願われ、願った思いを叶えるために動く歯車にすぎない。

〜終〜→←〜10〜 



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作者名:四畳間 | 作成日時:2023年12月7日 17時

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