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〜4〜 ページ25

映画館で起きた男子高校生3人の変死事件。
 虎杖は事情聴取のため、この事件の第一発見者である吉野順平に接触していた。

「えっ?!間白のこと知ってんの?!」
「うん。1ヶ月くらい前かな。向こうから話しかけてくれて。そこから知り合いになったんだ」
「はぇー、世界狭いな」

 実際、吉野はただの第一発見者であったことが分かり、もうこれ以上は聞くことはない。
 だが、伊知地に連絡がつかず、虎杖は夕方の土手で待ちぼうけを喰らっていた。

「間白、めちゃくちゃ良い奴だろ?」
「うん。なんだか心置きなく話せるというか」
「わかる。あと、時々同い年か?くらい頼りになる時があんだよね」
「僕も、何度か助けられたことがある」


♦︎♦︎♦︎


「真人。本当にこのまま虎杖悠仁と戦うつもりかい?」
「もちろん。できることなら宿儺を仲間に加えたいし」
「今はやめておいた方がいいんじゃない?」
「なんで?」
「前に君が術師と戦った時、排水トンネルの壁が粉々になっただろ。なら、修理のために間白Aがこっちに来てもおかしくない」
「来てくれた方が都合いいよ。その女、虎杖悠仁のオトモダチだろ?目の前で殺すのも、改造して戦わす……。あ、受肉体だっけ?じゃあ、殺す方向でいこう」

 そう言って、ツギハギ呪霊は嗤う。

「はぁ、私は忠告したからね」

 額に縫い目がある男はやれやれと言った顔でその場を去った。


♦︎♦︎♦︎


 虎杖たちが拠点にしている警察署の会議室に間白が姿を現した。

「あれ?間白じゃん。どしたの」
「応援ってやつ。あと、戦闘で排水トンネルの壁が壊れたって聞いたから修理しにきた。」

 間白は術式の関係上、任務の8割が呪霊による犯行や戦闘の際に生じた損壊の修復を依頼だ。
 今のところ、同期の中ではぶっちぎりの出張回数である。

「ナナミンには会った?」
「ナナ?あぁ七海さんね。会ったよ。任務行っちゃったからあんまり会話できなかったけど」
「あれ、もう集合してたんですね」

 伊知地も会議室に姿を現した。

「伊知地さん、ナナミンは?」
「先日、七海さんが事件の原因と思しき呪霊と交戦しました。その際、拠点も見つけたので、今日はそこの再確認をしています」

 伊知地はホワイトボートに貼られた地図を指す。

「呪霊は現在も逃亡中で、足取りが掴めてません」
「やばいじゃん」
「ええ。しかし、大体の予想はできています」

〜5〜→←幕間 呪力と脳



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作者名:四畳間 | 作成日時:2023年12月7日 17時

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