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◽️2018年1月25日より、児童養護施設「華山園」で児童連続失踪事件が発生。
現場の状況と職員の証言から呪霊による仕業と断定。
児童の避難場所を確保できず、事件発生から2週間が経過。当初の被害報告から、更に3名の失踪者を出すこととなった。
2018年2月11日、失踪していた7名の児童が無事発見された。7名のうち2名は軽度の栄養失調のため、市内の病院にて治療。現在は回復済みである。
当日時の時点では担当術師は現場に到着しておらず、何らかの介入があったと推測される。
失踪していた児童から他の児童によって救出されたとの証言が出た。
本人への聞き取り調査と残穢検査の結果から当時15歳の間白Aによって呪霊が討伐されたことが断定した。
本児は施設長の承諾を得て、現在は呪術総監督部の保護下に置かれている。
追記
2018年3月15日、本児は高専の厳重な管理のもとでの保護観察処分が下った。
♦︎♦︎♦︎
「おじさん。体貸してる間、何したの」
──なに、待遇改善のために徹底抗戦したまでだ。
「むしろ悪くなってるような気がするんだけど」
間白は一面御札だらけの部屋の中、椅子に手足を括り付ける形で拘束されていた。視界は薄暗く、行灯らしき間接照明が床に置かれているだけ。
──これからの話だ。だいぶ、めちゃくちゃしたからな。高専には話が言ってるだろ。クソガキどものどちらかが来てくれれば万々歳だ。
「はぁ」
此度のタイムループは2018年の2月11日からを始まりとしている。この日、間白は自身が所属している児童養護施設の子供を助けたことをきっかけに呪術界へ引き摺り込まれる。しかし、そのままスムーズに高専に入学できるかと言ったらそうでもない。
子供達の助け方、上層部の情勢、五条に間白の話が届くまでの期間によって、入学にかかる期間やそもそも入学できるかどうかも変わってくる。
今回は前回の反省と"猿の手"の提案もあって、間白は体を貸していた。その結果、保護から1ヶ月で高専での厳重な拘束下に置かれるシチュエーションを作った。
しかし、この作戦で高専に入学できたとしても、次のループで同じ方法が通用する保証はない。最低でも3回は試行を重ねたい。
──A、気配がする。誰か来るぞ。
「わかった。じゃあ、予定通りにお願いね」
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作者名:四畳間 | 作成日時:2023年12月7日 17時