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少年3 ページ4

教室から離れ、ごみ捨て場に



校舎裏に大穴が掘られていて、其処に捨てる




故に一度靴を履いて外に出ないといけない




一寸面倒だけど、そんなこと云ってられない。もう三年生だしね




「…?」




ん?また何かいたきがした




今度は今朝より形がはっきりしていたような…




「(人…?)」




黒い人影だった




体格的に男の人




俺と同じくらいの背丈…



髪の長さも…




「……」




何か不気味だ…



早く教室に戻ろう




ごみ捨て場に背を向けようと、振り返った瞬間






タンッ




「あ、は、すみません!」


誰かにぶつかってしまった




相手は後ろに倒れてしまった




「いてて…」


「すみません、大丈夫ですか?」




制服で男だとわかった



でも、聞き覚えのある声




ボーイソプラノの聞き飽きた、其れは




僕の声…?





「此方こそすみません。余所見していて」



顔を上げた。その顔をみて、絶句した




「俺は三年の雪見 絢時(ゆきみ あやと)といいます。君は?」





.




僕の…顔





.



なんで?雪見 絢時は俺なのに


此奴は誰だ?ドッペル?


目の前の男は平然としている




「お〜い、絢時!何してんだよ!早く帰ろうぜ!」

「あ、命(めい)。待って〜!今行くから」



命…!?


帰った筈じゃあ…



待って、命!俺はこっちだよ…!


”行かないで!!”叫びたいのに、声が出ない



壊れた笛のように、喉がヒュー、ヒュー、と鳴った



こうしている内に、二人は仲良く走っていく



遠くなっていく背中に、必死で手を伸ばした



「!?」



何も出来ない俺を嘲るかのように、もう一人の俺が振り返って笑った



“俺の勝ち“


そういっているようだった







背中が見えなくなった


いつしか呼吸も落ち着いていて、残った不安だけが渦巻いた




もし、彼が本当に俺ならば



「俺は一体、誰なんだ」



ぽつりと零れた言葉は、直接脳に響いた



目の前が真っ暗になり、意識が切れた





.

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ゆきみだいふく(プロフ) - イリアさん» あら…そうでしたか!ご指摘ありがとうございました!国語力があって羨ましいです… (2018年3月4日 23時) (レス) id: 5f17ef063a (このIDを非表示/違反報告)
イリア(プロフ) - 少年7の百発百中の使い方違います。正しくは十中八九デス。 (2018年3月4日 23時) (レス) id: 9be3e906ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく(プロフ) - チェスドールさん» はい!頑張ります!(*^_^*) (2018年2月2日 23時) (レス) id: 5f17ef063a (このIDを非表示/違反報告)
チェスドール - おもしろかったです♪更新頑張って下さいね(*・△・*) (2018年2月2日 16時) (レス) id: 68ecb4e4fa (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく(プロフ) - 龍さん» コメントありがとうございます!学生なので部活が忙しくて…(泣)暇を見つけて、更新していくので楽しみにしてて下さると嬉しいです! (2018年1月23日 19時) (レス) id: 5f17ef063a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきみだいふく | 作成日時:2018年1月10日 20時

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