【文スト】幼少化トリップ(笑)

少年18 ページ19

両手にお菓子の袋を持って、探偵社に帰宅中



日も傾いてきて、夕焼けがとっても綺麗





「太宰さん、僕、探偵社に居ても善いんですか?10歳の餓鬼の出来る事なんて、高がしれてるし、計算何かまだ中学2年生の範囲までしか解りませんし」




眩しい光を見て、家族や友人のことを思い出してしまった



一寸、感傷的になり、目の端に涙が浮かぶ




こっちの世界に来て、怒られる位嘘を付いた




もしバレたら、皆きっと僕を追い出す




１人１人のことを隅から隅まで知ってるから。気持ち悪いって云って



僕の異端さがマフィアに伝わったら、きっと僕を連れ去り、拷問してでも情報を聞き出すだろう




此処はもうアニメじゃない。




現実だ。





僕次第で世界が変わる




此処でもし僕を否定されたら、大人しく消えよう




そう思っていた



「何を云い出すんだ。居ても善いに決まっているだろう」



彼は「そんなに私たちが信用ならないかい？」と寂しそうに笑った




ちがう


そんな顔をさせたい訳じゃない




「僕は只、皆さんの役に立ちたい。でも、無力な自分じゃ何も出来ない!足手まといになるなら、…僕はッ「アヤトくん」…っ」



「大丈夫。君の云う"高が10歳の餓鬼"１人守れない位落ちぶれてはいないよ」




安心して と、ふわりと微笑む太宰さんに目が離せない




「心配しなくていい。君は仲間だから、見捨てないし嫌いにもならない。10歳は10歳らしく、守られていて良いんだよ」



「っ…うん!」




「良し、其れでは帰ろうか!皆待ってる」






会って１日の僕にこんなに優しいなんて




あっはは、芥川さんに嫉妬されちゃうかもー




………あ、死亡フラグが立っちゃった?

少年19→←少年17

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す