【うる星やつら】電光少女は花が好き (ページ34)

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はろー、これ実質デートでは？ページ34

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おなごとは思えぬ力で諸星を引きづって行ったラムは面堂とAの事を2人にさせるために気を利かせてくれたのだろう。

｢離せラム！俺は今日外せない用事があるんだ！｣
｢しのぶばっかりずるいっちゃ今日はウチとデートするっちゃー！｣

｢『…』｣

多分。

途中何度か向こうで緑の電撃が光った所で諸星の声も聞こえなくなり、店内もいつもどうりのざわざわした風に戻った。

『ラム行っちゃった。あ、そういえばしゅーたろうは今日はどうしてここに？何か買いに来たの？』

｢僕は…｣

『？』

首を少しかしげたAはラムと諸星が今日本当にデートの約束をしていて行ってしまったと思っているだろう。だからこそ…、言えない!!デートが楽しみすぎて下見に来ましたなんてぜぇえぇぇえったいに言えない！！。

なのでいつもどうりにこりと微笑みあたかもそれが本当かのようなセリフを吐いたのだった。

｢実は僕も明日着ていく服が決まって無いから見に来たんだ。良かったら一緒に見てくれないか？｣

『あっそうなの？よかったぁ私だけじゃ無かったんだ。
じゃあ私の奴も見てくれる？地球の服って沢山あるから難しくて』

｢喜んで。｣

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面堂はラムが選んでくれたズボンに加えて帽子やパーカーブーツやアクセサリー等も一緒に見てくれた。何度か試着室で試し着をして『どうかな？』と確認してもらう度にしゃがみこんで動かなくなる面堂が心配だったが本人は｢大丈夫だ｣といっていたので大丈夫なんだろう。

Aの服を選び終わった後、面堂もいくつか買い物をしていたようだった。会計も全て出してくれたため自分で払う、と言ったが聞いてくれなかった。

『しゅーたろうは何を買ったの？気になる』

｢ ……それよりも喉が乾かないか？ Aの時間がまたま平気ならお茶でもしないか｣

『あ、たしかに喉乾いてきたかも。次は私がお金だしてもいい？』

｢じゃあ行こうか｣
眩しい笑顔で紳士的にエスコートを始めた面堂にAもつられて歩くがまだ返事を貰えていない。

『？ねぇしゅーたろう聞いてる？私が出してもいい？』

｢Aはデザートは甘いものとさっぱりしたものどっちがいいですか？｣

『？ねぇしゅーたろうってば？間違った地球語なのかな、あれ？』

そうして結局返事は貰えないまま最近出来たばかりの人気カフェにエスコートされた。

Aは結局そこのお会計も出させて貰えないのである。