はろーダーリン ページ4
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「教師の手違いだったようです。
Aさんはこのクラスです。 席は僕の隣を使ってください教科書は僕のを見せますから」
『えっそうだったの?
おしえてくれてありがと しゅーたろ』
「僕はなにもしていませんよ」
キラッと歯を光らせながら爽やかに笑った面堂に 口に手を当て驚きをあらわにしたA。
恐ろしい事に、面堂の隣の席には黒ずくめが既に新しい机を用意している
「え、俺の席……」
「アイツっ金に物言わせたぞ!??」
「いやでもっナイスだ面堂!よくやった!」
「わーい!Aと同じクラスだっちゃ!」
「じゃっかぁしぃいー!!」
そんなこんな面堂家の財力により 双子のラムと同じ教室になるという ありえないクラス分けとなったA。 隣に座る面堂を ちらりと盗み見した
『(ラムと同じクラスになれて本当に良かった……それにしゅーたろうが隣だと色々聞きやすいし)』
ちら とくっつけられた机同士の反対側に座る面堂は多分、かっこいい人なのだろう。背も高いし紳士的だしおまけに優しい
『(ラムにはダーリンがもういるし、私も早くお婿さん見つけなきゃなぁ〜)』
父に婿探しを言われたAはその時大変困ったのを未だに覚えている。ラムはあっというまにダーリンを見つけたため余計に困った。そして焦った。
『(恋……ってどんなのかな)』
好きってどんなのかな
「どうかしましたか?Aさん」
『ううん。大丈夫』
もしもお婿さんを貰うなら どんな人がいいんだろう
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やっときたお昼ご飯の時間 双子の姉の婿殿に挨拶をしなくてはと 両手を胸の前で掴み微笑んだAに、珍しくキリッとした顔の諸星
『初めましてダーリン。Aです』
「Aちゃん。もしかしたら気が早いと思われるかもしれないんだが……」
『?。はいダーリン』
「結婚を前提にお付き合いしてほしい」
「諸星っ!!!」「ダーリン!!!」
シャキンッと抜刀した面堂の刀を白刃取りしたまま右足をラムに噛まれるダーリンこと諸星
「いっいでででででっっ止めろラム!!」
「うちにはそんなの言わないのにぃー!」
「貴様の事をもっと早く殺しておくべきだった!!覚悟しろ諸星!!!」
「俺が誰を口説こうがお前には関係ないだろ面堂!!」
ピクッ
「……っ関係大アリだ馬鹿者がぁー!!!」
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作者名:たまき | 作成日時:2022年8月9日 10時