はろー恋バナ ページ28
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｢そうそう！誰でもいいからくれとかじゃなくて、君が作ったのが食べたいんだ…とか言われたい！！｣
『別にそこまで言ってなかった気がするけど…。
しゅーたろうにはいつもお世話になってるから元々渡したかったんだけど他の子からも沢山貰うだろうからやっぱり渡すのやめたの。
それをしゅーたろうが聞いて多分気を使ってくれたんだと思う…ちょっと申し訳なかったかも…皆もごめんね』
自分のせいでしゅーたろうにも、皆にも気を使わせてしまったと謝るAにいやいやいいの！っとAの班の子達は気にしていないようだった。
｢むしろ皆の前でハッキリ言う面堂さん流石！って感じでかっこよかった〜！ 面堂さんって絶対Aに気があるよね！｣
｢あ、やっぱりそうだよね私も思ってた!!あ〜ん私も誰かに特別扱いされてみたい〜｣
『特別って……なにが？』
｢そのままにきまってるでしょ。面堂くんがAだけに特別優しいってこと。｣
『あ、しのぶも準備できたんだね。あとはラムだけか』
声のするほうを振り向けばピンクのエプロンを身に
つけたしのぶが腕を組んで机によりかかっていたため声をかけた。もう少しまてばうちの班も 焼き に入れそうだ。
『しのぶは結局ダーリンにカップケーキあげるの？すごい欲しいって言ってもらってたね』
｢知らないわよ、あんな女好きのことなんて。私があげなくてもラムが渡すでしょ｣
『しのぶがあげたらダーリンすごく喜ぶと思うけど…』
正直な所ではやっぱりラムとダーリンに上手くいって欲しいところだが、ダーリンとしのぶはラムが来る前は付き合っていたらしいし仲も良かっただろうから調理実習で作ったカップケーキを渡すぐらいおかしくないはずだ
『しのぶ料理上手そうだからきっと美味しくできてるだろうね。いつもお弁当も美味しそうだもん』
｢……………あのね、A。あんたって面堂くんのこと本当はどう思ってるの？｣
Aのお昼は面堂と同じで よく分からないが有名な人が作っているものらしいが、以前みたしのぶのお弁当も可愛らしくて美味しそうなお弁当だった。
にこにこと話しかけるAにため息をついたしのぶが じっと重い視線を投げかけた。
『え？普通にすきだけど…』
｢はぁー?!普通なの!!??｣
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作者名：たまき | 作成日時：2022年8月9日 10時
