【うる星やつら】電光少女は花が好き (ページ27)

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はろーカップケーキページ27

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うわぁぁぁんっっと打ちひしがれる女子生徒の声が調理室に響く中るんるんの面堂と諸星は自分の調理班へ戻って行った。

そしてようやくカップケーキを作り始めたラムがAの肩をぽんとたたいた。

｢やったっちゃねA｣

『うん、渡せないと思ってたから…良かった』

｢終太郎は絶対Aに気があるっちゃがんばれ｣

『……ぇ？あ、ラム、』

一瞬どういう事か分からずすぐにラムに聞き返したがラムはもうカップケーキ作りに取り掛かっていて話を聞くのはあとにしようと思った。

『(気がある？…木がある？？どういうことだろう)』

そういえば、しゅーたろうが作ったカップケーキを両方私にくれるって言っていたけど本当に両方もらっていいのかな？しゅーたろうは凄くモテるから誰かにあげたら喜ばれそうなのに…

『…………ラム。教科書にはハバネロもジョロキアものってないよ？地球人の味覚は私達より繊細だっていうしカップケーキはお菓子だから薄味でもいいんじゃない？』

｢ダーリンのために腕を振るうっちゃ！｣

ミキサーにかけられたハバネロを止めたAだったがラムが嬉しそうにしているのでもう止めることはしなかった。ラムは料理が上手だし、もしかしたらダーリンも私達と同じ味覚のなのかもしれない

しゅーたろうといつも食事で同じものを食べさせてもらっているので彼はダーリンとは違って地球人特有の味覚らしいことは知っている。

だから教科書の作り方をしっかり見て普通の甘いカップケーキを作ることにした。

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ギュルルルルッバチバチっと相変わらずカップケーキには似つかわしくない作業音をさせながらラムが調理をする隣でAは生地を焼く前のカップに流し込む作業に取り掛かっていた。同じオーブンで一気に焼くためそれぞれのカップケーキの入れ物が違ったりて取り違えないようになっている。

既に生地を流し終えて、残るラムとAの調理待ちをしている同じ班の子がAに話しかけてくる

｢それにしてもAあんた羨ましすぎ！！｣

『ぇ？どうしたの』

｢だって面堂さんにカップケーキを所望されるし！面堂さんが作ったカップケーキもらえるんだもんっずっこい！｣

｢私タイミングを見て面堂さんに渡すつもりだったのに面堂さん今日はAからしか受け取らないって言ったから……｣

｢でも男らしかったよね！私すごい、キュンてしちゃった！かっこよすぎ〜！｣