はろー浮気者 ページ25
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「Aちゃん 良かったら俺いつでも貰うよ？こう見えてカップケーキ大好きだから」
「何を言うんだ諸星！貴様にはラムさんから愛情たっぷりの物があるじゃないか。よろしければこの面堂が受取りますよ」
にこっと笑った諸星と 櫛で髪を撫でた面堂に Aは笑顔でありがとうと返したが どこか困ったような顔をしていた。
『凄く嬉しいけど、ダーリンに渡すにはラムに申し訳ないし、しゅーたろうはほかの子から沢山貰うだろうからきっと食べきれないだろうし…。ありがとうね』
「「っ！！！！！」」
ガガーンと口を大きくあけた2人をよそに後ろから 面堂くーん！と声がかけられた
「私がつくったカップケーキ良かったら受け取って貰えないかしら」
「おおしのぶ！俺にもくれ！俺にも！」
「えぇ〜？あたるくんはラムから貰うんでしょ？」
「それを言ったら面堂だって同じだろ!?」
「面堂くんは仕方ないでしょ！だって…顔がいいもの」
「なっっ」
ポッと顔を赤らめた しのぶに ふふんと勝ち誇った顔をした面堂だったが、しのぶの次の言葉が胸をぶち抜きその場に倒れ込んだ。
「何をっこの浮気者ー！？」
「何言ってんのよバカ!!あんただってラムとあたしどっちか選べないくせにこの浮気者!!!!」
「ぐっ…痛いとこを付いてくる……」
「だいたいね！？ 本当にいい男なら2人の女の間でふらふらせずにビシッと1人に決めてみなさいよ!!誰でもいいからお零れちょーだいなんて情けない！」
「ぐはぁっっ…ティンカーベル!!!!!!!!」
「きゃー？！面堂さんが倒れたわ!」
ー ねぇピーター。もしあなたが私とあの子で選ぶか迷っているのであれば、あの子を選んで。 だって私のことが本当に好きなら、そこに迷いなんてないはずだから ー
「(っっまさかっ僕と諸星は、今ピーターパンと同じ立場にいるのか？しのぶさんとラムさん。Aとその他女子の間で？？)」
ちらりと目を向けたAは諸星と揉めている しのぶに対してラムが何やら文句を言っているようでそれを宥めていた。
先程Aは『他の子から沢山貰うだろうから渡せない』と言っていなかったか？
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作者名：たまき | 作成日時：2022年8月9日 10時
