はろー妹ちゃん ページ3
＊
＊
＊
「うちの双子の妹だっちゃ」
『初めまして地球人の皆さん。Aです』
サラッと髪を揺らして優しく微笑んだAに全員が口をあんぐり開けたままになる。 そしてその中でも完全に活動を停止しているのが面堂と諸星。
『？？？』
「「…………」」
『あの…』
「ダーリン、終太郎…どうしたっちゃ？」
大丈夫ですか？と近くにいた面堂の手に触れたA。クラスの男子生徒と女子生徒が悲鳴をあげるが肝心の面堂はそれどころじゃない
面堂は実はラムの事が少し気になっていたことがある……それは惚れた腫れたまでは行かないが小さな小さな恋心に近いものだった。
そして現れた A。
ラムと同じ髪色に似た顔、サラサラの髪によりパッチリした瞳と物腰の柔らかさ 優しい笑顔。Aの周りだけがキラキラと面堂にはとても眩しく見える
「ぁ…………すみません。面堂終太郎と言います。ぜひ、終太郎と呼んでくださいAさん」
『しゅ……しゅ…』
「終太郎、ですAさん」
『しゅ……しゅーたろう』
「っ…はい」
「Aは地球の言葉を覚えるのが苦手だったから地球に来るのが遅れたんだっちゃ。」
「「「「「「かっかわぃいー！！！」」」」」」
「…………」
「……ダーリン？本当にどうしたっちゃ？」
恋は落ちるもの と聞いたことがある。そして、面堂終太郎はこの日まさに恋に落とされたのであった
＊
＊
＊
休み時間が少なくなりAが私隣のクラスに行かなきゃと言った事に面堂はAの手を握ったまま 酷く驚く
「えっAさんはラムさんと同じ…このクラスじゃないんですか？」
『私も本当は同じがいいけど双子だから仕方ないんだって。地球の事も分からないから不安だし。ここだったらしゅーたろうと同じクラスだったのに…』
「っ……少しだけ待って下さい」
ごめんねもういかなくちゃとAがするりと面堂の手を離し ラムにまたねと手を振った所で 今度は面堂がAと手を取り引き止める。
そして面堂がどこから取り出した携帯に電話をかけ 何言か話したあと にっこり笑った。
金持ちの面堂家。
不可能は無い
「ま、まさかアイツ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 242人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たまき | 作成日時：2022年8月9日 10時
