はろーコンプレックス ページ20
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《シュウリョーー！！ジャアマタネ！》
「もう来るな！！」
45分の地獄のボール鬼が終了しやっとラムから解放された諸星が教室で体操服から制服に着替え直していた。
「チッ結局しのぶは見つからんわ、ボールはぶつけられるわ、あー…Aちゃんとペア組みたかったな」
「おい諸星 ちょっといいか」
「あ？ なんだ面堂か 俺に何の用だ？」
「僕は今非常に悩んでいる事があってな。まったく情けない話だが僕よりもお前の方がわかる事なのではと思い、面堂家の子々孫々にまでわたる恥を忍んでお前に問う」
「話したいんか貶したいんかどっちなんじゃ?!」
あたるが体操ズボンを脱いで制服のズボンを履いたところで、声をかけてきた面堂は既に着替え終わっており腕を組んだまま図々しくあたるの机に腰をかけた
「お前 ラムさんには惚れているのか？」
「急になんだよなんでお前とラムについて話さにゃならん。やっと解放されて清々しいってのによ」
「いいから答えろ諸星。これは重要な話なんだ」
「…まぁ一応これでも惚れてはおるが、あいつは俺が他のおねーさんとお付き合いしようとすると邪魔してくるんで結果的に逃げ回ってるってこった」
「はぁ…お前ラムさんと手を繋いだりした時何を考えている？」
「なんにも？あいつを見ても触ってもなんとも思わん」
「なんだと?!ラムさんだぞ？ほんとになんとも思わないのか？！」
バンッと机を叩いた面堂に うん。なーんとも思わん。と返した諸星が はっと口を開き面堂を見つめた
「面堂お前まさかラムに惚れたのか!?そうかそうかならラムはお前にやるよ…どわぁっ！！！」
「貴様諸星 勘違いをでかい声で話すなでかい声で!!!!!!」
「お前が勝手に話しとるだけだろーがっ！！」
間一髪で面堂の真剣の白刃取りに成功した諸星にそのままギリギリと近づいた面堂が 顔を貸せ と辺りを見渡すと小声で話し始めた。
「僕には金もあるし顔もいい、成績優秀に人望もあり運動神経抜群でお前にはないものを全て兼ね備えている」
「ついでに人格破綻も追加しとけこのアホ」
「ひとつだけっっっっっったっっっっったひとつだけ！！！！！諸星に劣るコンプレックスがある！！」
「おーそれは、これか？」
するとどこから諸星が取り出したか等身大の鐘を面堂に被せると中から 「うわーーん！狭いよくらいよ怖いよー！！」と声が聞こえだした
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作者名：たまき | 作成日時：2022年8月9日 10時
