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はろーどきどき ページ18





普通の地球人の女の子とはどういうものだろう…

『ツノがあったり、空を飛んだりしないってこと?地球人の男性は空を飛ぶ女の子は嫌いなの?』

「いやっ!あくまでも諸星の話で僕は今のままのAでいいと思いますし十分魅力的だと思います」

『でも…なんか ラムがちょっと可哀想だから…』




ラムはあんなにダーリンが好きなのになんでダーリンはラムの事をほっといてしのぶのところに行くんだろう…


「ふむ…男と言うものは 狩猟本能があると聞いたことがあります。 女性に追われるよりも追いかけたい。と思うのがもし諸星の脳ミソに直結しているのなら 《押してダメなら引いてみろ》ということわざがいいかもしれませんね」


『……それって……っ!』
「静かに!」





《ノコリ20プン! ノコリ19フン!》

ボールマンの声に思わず息を飲み面堂の背中から正面側にぴょんと移動した。 勿論肩に手はひっついたまま。

万が一見つかった場合ボールが当たればその箇所が爆発する。相手が男子ならどうなろうと知った事ではないが女性の肌に傷がついたら大変だ Aにもしもの事がないように面堂は出来るだけAの身体を抱き込みボールマンに見つからないように木の影から祈った


《ノコリ18プン! 18プン!》



「っ」



『(あれ、しゅーたろうの心臓が なんか)』




《ノコリ17フン!17フン!
ツギハ コウシャウラニ イドウシマス!》


ボールマンは Aと面堂が隠れる気の横を通ってまた移動を始めた。 一度真隣で聞こえた声にAを抱きしめる腕の力がぐっと強くなると体操服からいい匂いがした


『(同じ家に住んでてどっちもしゅーたろうの体操服なのになんでこんなにいい匂いなんだろう)』

こんな時なのに、すごく気になって自分を一生懸命隠してくれている面堂には悪いとは思いながら背伸びをして目の前の首辺りをスンスンと匂ってみた


「っっ」
『(あ、そうか。しゅーたろうがいい匂いなんだ。)』



地球人の面堂の体は自分よりとても逞しかった背も高い

『(しゅーたろうの心臓、壊れちゃいそうなくらいすごくドキドキ鳴ってる)』

目を開けると目の前の彼の 首や耳も真っ赤に染まっている



まだ近い場所でボールマンの投げたボールが爆発する音を聞きながら 、まだ、もうすこしだけこのままでいたい。と思い自分も面堂に抱き着く力を少しだけ強くした。

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作者名:たまき | 作成日時:2022年8月9日 10時

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