はろー違和感 ページ17
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遠くの方でドカンドカンと響く爆発音にラム以外の3人は思わず口元を引き攣らせる
『ラム、あれは地球人にはちょっと危険過ぎたんじゃないかな…昔やった時はおユキちゃんや弁天とだったから大丈夫だったけど』
「うちは幸せだっちゃ」
ぎゅっと頭に抱きついたラムに なんとも思ってなさそうな諸星。
『はっ、そうだしゅーたろうもごめんね急にしがみついちゃってっ。重く無かった？』
「いえ、Aやラムさんは普段空を飛んでいるからなのか、不思議なくらい全く重さはありませんよ」
そっかよかった…と胸を撫で下ろした時
諸星が「おい面堂！！」とラムを背負ったまま近づいてきて面堂にまるで頭突きでもするかのように顔をピッタリくっ付けてガン飛ばし始めた
「そういえばお前!!いつの間にAちゃんを呼び捨てする様になったんだ！？おどれっ俺がっラムに追っかけられてる間にひと足先に進みやがって!!」
「何でいちいちお前に報告せにゃならんのだ!?」
血走った目に うらめしい うらめしい と文字を背負って面堂に迫る姿はまるでホラー映画の様だ。
「もうっダーリンったら！ダーリンにはうちがいるんだから終太郎とAの事はほっとくっちゃ！せっかく今日はしのぶがいないのに！！」
「はっ！そうだしのぶっ！！」
ラムの しのぶ の声に反応した諸星はこうしちゃおれん！とラムを背負ったまままるでスポーツ選手のように颯爽と元来た道へ戻り始めた
「待ってろしのぶ助けに行くぞー！！」
「こら走るなー！もどるっちゃー！」
『……』
「全くバタバタと騒がしいやつだ」
急に静かになったその場所には面堂とAと砂埃だけが残った。Aは正直 ラムとダーリンの関係が不思議で堪らなくなっていた 何故ラムと夫婦なはずのダーリンはしのぶをわざわざだすけに行くのだろうか…
『しゅーたろう、ダーリンはしのぶが好きなの？ラムがいるのに？』
「それは、難しい話になりますが諸星の奴は《女性》という存在に恋をしているんでしょう。その中には勿論しのぶさんも入っている」
『そういえば…ラムがしのぶとダーリンの逢い引きを邪魔したら、ダーリンが《宇宙人には地球人の気持ちはわからない》って言ったらしいんだけど…どういうこと？』
「そうだな……世俗を超越した僕と違って凡人の彼はAやラムさんの魅力には気づきにくくて、地球人の普通の女の子に魅力を感じるんです」
『普通の女の子？』
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作者名：たまき | 作成日時：2022年8月9日 10時
