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はろー恐怖のボール鬼 ページ16





「あーやだやだ高校生にもなってドッジボールかよ」

『「ドッジボール?」』

「Aの事は僕が守りますよ」

人差し指を鼻に入れてほじりだした諸星に
櫛で髪を整え出した面堂に、ドッジボールとは何だか面白くない競技なのかと思った。 そしてラムも同じだったらしく隣を見ると宇宙宅配便の速達で何かを注文していた

《オトドケデス》

「ご苦労さまー!」
『ラム、それって…』
「刺激が足りないっちゃ!」
ひくっと口元が引き攣るAにラムが笑顔を向けた

「ん?なんだこれは……ボール?」
「お前また変なもん頼んだんじゃなかろーな」


ひょい、とダンボールを覗くと中には白いボールが入っていた。 地球の物と違うところと言えば 口と手足がある。
諸星が人差し指でツン、と触ると
その瞬間ぴぴー!!っとホイッスルを吹いたボールが空中に浮き喋りだした

《ペアヲクンデネ!》


『わっ離れて!!!しゅーたろう!』

ドンッと面堂を押したAと嬉しそうに諸星にくっついたラムに小さな光の輪っかが引っ付いた。




ラムのチームは諸星の背中にラムがくっついた状態、

Aのチームは面堂の肩にAの手が引っ付いた状態で。周りを見ると全員が近くにいた人とそれぞれ光の輪で身体のどこかが固定されて2人ペアにされている

男子同士のペア
女子同士のペア
腕がくっついたものやプロレス技でくっついた者もいる

「なんだこれー!!」
「はなれろよお前の顔がそばにあるなんて寒気がするっ」


「ペアだっちゃー!」
「なっなんだこれはぁ!?」


「これは…」
周りを見渡した面堂は直ぐになにか大変なことが起きていると気づき青ざめた。 心無しかAの顔も青い




ふぃーっと空中に黒板を出し説明しだした《ボールマン》は明るい口調で話し始めた
《ペアハキマッタカナ? デハセツメイスルヨ!》


・2人ペアで《ボールマン》から45分逃げ続ける
・見つかったら鬼にボールをぶつけられる
・ボールが当たったらまた逃げる
・鬼はボールマン
《イジョウダヨ!》



「そんだけ?」


「ダーリン早く行くっちゃ!」
『しゅーたろうはやく行かなきゃ!』

全くラムはなんて危ない物を注文したのか




早く早くと急かし 面堂と諸星はよくわからないままラムとAをおんぶして体育館方目へ駆け出した


《タダシボールハ バクハツスルカラ キヲツケテネ!》

《ハジメルヨ!》


「へ?」
Bowーー!!


そして地獄の45分 ボール鬼が始まった

はろー違和感→←はろードッジボール



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作者名:たまき | 作成日時:2022年8月9日 10時

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