はろー学校 ページ13
*
*
*
Aが目を覚ましたのはドアをノックしたメイドからの挨拶でだった。
顔を洗って髪を整えて薄く化粧をしてもらったタイミングで部屋に訪ねてきた面堂と共に食堂へ向かった。
『あ、おはようしゅーたろう! 』
「おはようございますAさん。昨日あの後何か不備はありませんでしたか?」
『大丈夫だったよ ありがとう』
「それはよかった。あ、そういえばAさんは体操服はお持ちですか?今日の2時限目に必要になります」
『え、ない…』
そういえば、ラムがブルマや体操服というものが必要になると言っていた気がする… どうしよう宇宙船に戻ってラムに連絡して借りようか、
「安心してください。こちらで用意しておきます 暫くは僕のをお貸しします」
『ほんと?ありがとうしゅーたろう!』
宇宙人特有の軽さでぴょんっと飛び跳ねて抱き着くと昨日とは違いAの腰に手が添えられ そのまま食堂へエスコートされ朝食を食べた。
学校へは面堂家の自家用ヘリコプターで向かう事に。
学校が近ずいて来ると終太郎はタコの絵が描かれたパラシュートを背負いAの手を握った
『私飛べるからそのままで大丈夫だよしゅーたろう』
「女性をエスコートするのは男の努めですから」
バッとヘリコプターから飛び降りた後面堂のパラシュートとAの飛行能力によってゆっくりと降下していく
「わっAさん!」
『大丈夫大丈夫!』
地面が近くなるとAが面堂の背中を抱き着く形で掴まえてピロロローっと軽々と教室の窓へ飛んで入ったため、その瞬間の教室は主に女子生徒の悲鳴に包まれた
「きゃー! 面堂さんがっAとっ」
「どうして抱き合ってるの!!?」
「うわーん私まだ告白もしてないのにぃー!!」
「おいアホのあたるとラムちゃん ナルシストの面堂にAちゃんまで取られちまったぞ!?」
「どうする!?え?!どうする!!!!」
「おい面堂!お前俺のAちゃんと抱き合って仲良く登校なんて許さねぇぞこのガキャー!!」
「やっほー!おはよA」
『あ、おはよラム!』
「………生きててよかった。…転校してきて、本当に良かった!!!」
「面堂も あたると同じくらいのムッツリじゃの」
面堂の背中の後ろから顔を出したAに
膝から崩れ落ちる男子生徒に
塊になって嘆く女子生徒に
グッと拳を握って涙を流す面堂
「貴様らええ加減席につかんかーい!!!」
温泉マークが入ってきてホームルームを告げるまで続いたのだった
242人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たまき | 作成日時:2022年8月9日 10時