帰り道 ページ10
side_亜嵐
帰り道
方向が一緒なのはAだけだった
みんなと遊んでその帰り
みんなと別れたあといつも2人で帰ってて
Aを家まで送り届けるのが日課になってた
いつも集団でいるから
2人で話せる唯一の時間
結構それが楽しかったりして
だけど今は玲於がいる
嫌とかそういうんじゃないけど
なんとなく寂しく感じる
今日も玲於と共にAを送り届ける
『じゃーまた明日ね〜』
玲於「おーう」
「寝坊すんなよー」
『しないっつーの』
明日が遠足だからってウキウキのA
今日の放課後は遠足のお菓子やら何やらを買いに
玲於「あいつほんとに寝坊しそう」
「な(笑)」
玲於がきてもう2週間
今まで6人だったあのグループに玲於がいることも
もう当たり前になった
玲於「亜嵐ってほんとに好きな奴いない?」
「いないよなんで(笑)」
玲於「ん、なんとなく」
「そういう玲於は?っていないか、まだ来てそんな経ってないしな」
玲於「いるよ」
冗談を言っているような様子はなく
どこか切なそうな表情を浮かべる玲於
「前の学校、とか?」
玲於「いや。好きっていうか、ほっとけないやつ?
あぁやって明るく振舞ってるけど、
本当は色々我慢してるんじゃないかなって。」
え、それって
「A・・・?」
玲於「あいつ女じゃねえけど、
俺おんなおんなしてる奴苦手だし。あれくらいサバサバしたやつの方がかえって楽」
なんで俺モヤついてるんだろ
玲於のほっとけないって相手が
Aだって知った瞬間
今まで感じたことなかったモヤモヤが
俺の中に生まれた
581人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りお(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2018年9月5日 18時) (レス) id: ee188c657b (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - 面白かったです!!更新待ってます!! (2018年7月16日 19時) (レス) id: 527ff0df55 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えのき | 作成日時:2018年7月16日 12時