2人の影 ページ16
side_亜嵐
乃々華「わ〜初めて私、男の子と2人で観覧車!亜嵐くんは?って観覧車くらい乗ったことあるよね、彼女いたもんね」
「ないよ、俺も初めて」
乃々華「じゃあ初めて同士だねっ」
乃々華が話している窓の向こう
俺はAと玲於の様子が気になって乃々華の話が全然入ってこない
乃々華「亜嵐くん好きな人いないって言ってたけど、ほんとなの?」
あのまま二人、
付き合ったりすんのかな
乃々華「・・・亜嵐くん?」
「あ、ごめんなんて?」
聞き返すと乃々華は俺の視線の先が乃々華じゃなくて
その奥の2人にあることに気がついた
乃々華「気になる・・・?」
「いや、」
気になるというか、
いや、気になってるのかこれは
乃々華「お似合いだよね、あの2人」
「え?」
乃々華「仲良いし息もぴったりだし、玲於くんAといる時はよく笑ってる。
私のことなんて名前で呼んでもくれないのに、いつもA、Aって。」
「あいつ、男っぽいっていうかさ、
女子っぽくないじゃん。だからじゃね?友達感が強いっていうか、男友達といるようなもんなんだろ玲於にとって。
俺らの前でもよく笑うよ玲於は」
何必死になって言い返してるんだろ
なんだか自分に言い聞かせてるみたい
乃々華「亜嵐くんもAのこと、そんなふうに思ってる・・・?」
「俺だって友達だと思ってる。」
乃々華「そっか、。
なーんだ、Aにもついに春が来たって思ったのにな〜」
「あいつに彼氏はまだはえーよ(笑)」
乃々華といるのに、
なんでAの話ばっか、、
友達
俺にとってAは大切な友達の1人
そう
唱えるように言い聞かせていたその時
!?
2人の影がほんの一瞬だけ
重なった
今、玲於、
Aにキスした、よな・・・?
見たくなかった
見なければこんな思い、することなかった
見なければこの思いに、気づくこともなかったのに
残りの半周がすごく長く感じた
ひどく傷ついた俺の心
それは俺がAを
好きだという証だった
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りお(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2018年9月5日 18時) (レス) id: ee188c657b (このIDを非表示/違反報告)
蛍(プロフ) - 面白かったです!!更新待ってます!! (2018年7月16日 19時) (レス) id: 527ff0df55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えのき | 作成日時:2018年7月16日 12時