検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:1,058 hit

GAME1  (1) ページ6

『みなさん、そろそろお目覚めのようですね。』

どこからか聞こえてくる美声。でも周りにはスピーカーのようなものは何もない。

いったいどこから……

『みなさんは今どんな状況にいるか分かっておられますか?』

私の疑問をよそに美声は部屋に鳴り響く。

「分かってるわよ。それぐらい」

知的的そうな人がポツリという。

その声は小さい声のはずなのに大きい部屋の隅にいる私までとどいた。

よほどここの部屋は静かなのだろう。

「ちゃんと分っていらして良かったです」

この状況で自分の状態が分からない奴なんているのか?

「では今からGAMEをしてもらいます」

本当に不思議なくらい驚けなかった。

「今からやるGAMEは知恵の輪。あなたたちはここから出てください。その手錠を解いて。」

手錠を解いて部屋を出る?

知恵の輪?

頭が混乱してよく分からなくなる。

「制限時間は3分。助けあったりしてはいけません。ルールを破った途端に死、クリアできなくても死ですよ?分かりましたね。ではGAME、開始」

え?え?

どういうこと。とりあえず手錠をよく見てみる。

黒くて、光っていて、そして、

「変な形……」

そう私が呟くと同時に

ガシャン

という音がした。

「え、はや」

モデルさんみたいな人が言う。

その音の先をみると、知的そうなひとが手錠なんてまるでなかったように、

立っている。

もちろんあの黒光りするものはどこにも付いていなかった。

あの人は言う。

「これは知恵の輪じゃない」

そう呟いて、

あの人は出口から出て行った。

出る前

「頑張って。多分クリアしないと殺される。命がおしいのなら悩んで悩んで悩みなさい。

出口で待ってるから」

そう叫んで。

GAME1 (2)→←GAME0 (4)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:脱出 , 謎解き , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆきだるまうさぎ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/38a45e840c1/  
作成日時:2016年9月22日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。