ヒントGAME１ (２) ページ14
仙華さんのすぐ後ろには全身真黒な服を着た人が立っていたのだ。
『その方はあなたたちに言うことをきかせるためにこちらが用意したものです。』
私の身体はガクガクと震えている。
周りからは女の子達の悲鳴が聞こえる。
「では、はやく説明に入ってください」
言った。私の隣にいた藤が。
藤も私と同じように少し震えていた。
なのに、その声は落ち着いていて、堂々としていた。
その声により周りの悲鳴はやんだ。
『そうでしたね、では説明に入りましょう。まず一番に言うのはあなたたちは此処から絶対にでれません。』
その美声によって
一瞬部屋の空気が凍りついた。
私はさっき藤に教えてもらっていたので対して驚かなかったが。
「どういうこと？」 「じゃあ此処はなんなの？」
だれかがひそひそと話す。
『此処は屋敷。私達が管理している、ね。出れないというのはそのままの意味です。そして今回教えるのはこれだけです。』
｢それだけ、か。」
藤が言う。藤にはどうでもいいことだったってことか。
まあそりゃそうか。もともと藤が知っている情報ばっかだったんだから。
『ではみなさん、次のGAMEに入りましょう」
美声は、不気味に笑っているような気がした。
続く
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作者名：ゆきだるまうさぎ x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/38a45e840c1/
作成日時：2016年9月22日 14時
