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GAME１ (６) ページ11
藤さんが歩くのをやめたのだ。
藤さんから漂う雨を連想するしっとりとした香りが私の鼻腔をくすぐる。
「ねえ、あなたのこともっと教えてよ。」
「え、な、なんで？！」
「私のことは藤でいいから。あなたは？」
何を聞かれているか少し考えてから、答えを出す。
「わ、私も呼び捨てでいいよ。」
藤は少し笑顔になった。
「じゃあ、理沙」
「ふ、藤！」
藤がいきなり呼び捨てにしたので私もよんでみた、
私は藤との間に、友情とは違う何かを感じながらも
嬉しかった。
そこに今度は美声ではなく、機械音のような抑揚のない声が私達の耳に届いた。
「みなさん次のGAMEが始まりますよ。準備をしてください。」
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作者名：ゆきだるまうさぎ x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/38a45e840c1/
作成日時：2016年9月22日 14時
