FreeDom WorlD (ページ5)

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sh「ダテさん！トドメ！」
dt「了解」

涼太の華麗な剣さばきでバタバタと倒れていくモンスター
少し攻撃を受けた涼太の為に回復薬を出す。

sh「お疲れ、ほい」
dt「ん、ああ、ありがとね翔太」

始まりの街の近くにある初心者用の森に出現するモンスターはもうコンプリートしたに等しいだろう。そろそろ次のステージに行かないと置いてかれてしまう。

dt「そろそろ次の所行きたいね」
sh「…！今俺も考えてたそれ！」
dt「お、ほんとに？じゃあ明日にでも行ってみようか」

FDWDを始めて約1週間。元々違うゲームでパーティーを組んでた俺らはそれなりに早くこのゲームに慣れた。アバターにさせてた動きを自分でするなんて夢にも思わなかったが、やってみると意外と出来るもんだ。

sh「…なにこれ」

時間も時間だったから街に戻った俺たちの足元に飛んできたのは一枚のチラシだった。

dt「…ボス戦のお知らせだね」
sh「先行の奴らはもうそんなとこまで行ってんのか〜」
dt「まあ1週間もあればそれなりにレベル上がるんだろうね」
sh「最初は先行組に任せとくのが賢明だよな」
dt「俺も行きたいって言いそうなのに。珍しい」
sh「俺だってちゃんと考えてんの！」

軽く涼太に馬鹿にされながらも、2人で歩くFDWDの世界は現実世界よりも綺麗に見えた。
ここが作られた世界だなんて今は考えたくもない、ただただ楽しい夢のような世界をずっと楽しみたかった。