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受け取ったネックレスを付けたところで、
小『迎えの車着いたって。俺、先に外におるな。』
荷物を持って行ってくれた望くんと入れ替わるように、病室に戻ってきた崇裕。
『行けるか？』
「…うん、」
平日の静かな病院の廊下で、先に歩く彼の少し後ろをついていく。
まさか、迎えに来てくれるとは思ってなかったから、スッピンだし服も適当だ…
なんて後悔していると、
『…遅い、』
「あ、ごめん…」
まだ少し距離のある二人。
『これやったら歩けるやろ』
私の右手を握って、ゆっくり歩く崇裕。
考え事してて遅かっただけなのに、まだ足が痛くて歩けないと思ったのか、歩幅を合わしてくれる。
彼から香る煙草の香りも。
大きくて男らしい手も。
全部、あの頃には無かったものだけど。
また、新しく好きになっていく。
「ねぇ、崇裕」
…なんでこんなにうまくいかないんだろうね。
．
神『A』
．
．
やっと傍に居られると思ったのに…
第一章 [ 完 ]
終わり
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作者名：シャータナ | 作成日時：2021年2月13日 22時
