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朝、いつもの様に出勤すれば、
「え…………」
自分のデスクにあったもの綺麗になくなっていて、代わりに大きなダンボールが一つ。
その上に置いてあった、一枚の紙。
退職に同意するための…
私はついに会社からも見放された。
きっと、昨日の一件で信用を失い、ここに居られなくなったんだ。
もう、今更足掻いたって変わらない。
どうしてですか？って聞くのも面倒臭い。
どん底の人生。
なんの躊躇もなく、書類にサインと印鑑を押して。
大きな箱を抱えて、お世話になった会社に頭を下げた。
こんな私を雇って下さってありがとうございましたって。
皮肉にだってなるよ。
しんどいなぁ、全部。
いっそ、失くすものすら失くなれば。
傷つかずに済むのにな…
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作者名：シャータナ | 作成日時：2020年11月12日 2時
