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． ページ35

Takahiro side.









パンっと頬に走る痛みと、目の前で涙を流す無防備な女。






今も昔と変わらない無垢な表情にいつもイライラして。






守りたいと思う反面、壊したくもなる。









こんなんやから、変な男に騙されるんや。









「…最低っ………」









俺を見る目はここに来てから、一つも変わることはなく。









離れて部屋を出れば、中から聞こえる泣き声。









"「助けて」"









早くそう言えばええのに。









あの時、捕まえた蝶は羽が折れてボロボロになってまた現れた。









紫が良く似合う、突拍子もない君に。









俺は惹かれたまま…

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作者名：シャータナ | 作成日時：2020年11月12日 2時

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