飛蝶 - 最愛の人 - (ページ21)

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次の日の夕方、

小『Aちゃん、準備できたー？』

「で、できたんですけど、ちょっとこれは…」

今日のために用意された服に着替えたけど、
肌が見えすぎて落ち着かない…

小『開けるで』

「あ、ちょっ…」

小『お！似合っとるやん。これなら、あいつも騙されるな』

「全然、慣れないんですけど…」

小『まぁ、初めはな？あ、着くまでこれ羽織っとき』

「ありがとうございます、」

小瀧さんからストールを受け取って肩に羽織る。

小『ほな、行こか』

「はい、」

外に出ていつもの車に乗れば、

「えっ…」

『…なんや』

「いやっ……」

先になぜかあの男が乗っていて。

小『あれ？濵ちゃんも行くんやっけ？』

『俺はオーナーに話があるだけ。終わったらすぐ戻る。』

なんだ…

てっきり、私がヘマしないように見張ってるのかと思った。

『似合ってへん、それ』

「なっ……、」

小『え～、濵ちゃん派手なん嫌いやった？』

『色気が無いし、ガキくさい』

行く前からすごい言われようなんですけど…

小『まぁ、胸は無いけど可愛いから大丈夫やで』

「小瀧さんまで…」

謎に無駄に傷ついたんですけど…