飛蝶 - 最愛の人 - (ページ31)

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『ねぇ、その人は？』

小瀧さんと小声で話していると、目が合った幼馴染みさんが彼に聞いた。

『最近、俺らの所に来て働いとる』

結『ふ～ん。会食に連れてきてもらえるなんて相当気に入られてるのね？私、崇くんと幼馴染みなの。神田結愛っていうから覚えといてね。』

「はい…。えっと、 A Aです。」

結『Aさん。少ない者同士、仲良くしましょう』

この世界に女性が少ないのはわかっていたけど…

なんとなく、この人とは仲良くなれる気がしなくて。

結『じゃ、またそっちにも遊びに行くわ。望くんもまたね。』

突然現れた彼女に圧倒されたまま。

嵐のように去っていく姿に、できるだけ会いたくないなと思ったり…

小『俺らも、そろそろ席に着こう。Aちゃんも一緒におってええから』

「はい」

他の部下の人たちと、地域ごとに別れて座り、
濵田組の大きな会食が始まった。