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-過去-
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遡ること、私が高校二年の頃。
今とは違う町で、まだ実家に住んでいた私。
母と二人、母子家庭だった。
朝早くに仕事に行って、夜遅くに帰る母は
生活費を稼ぐのに精一杯で。
早くパートナーを見つけて楽になって欲しいと思ってた。
家では母に迷惑をかけたくない反抗心からか、学校ではよく屋上でサボってた。
誰もいない場所で、ぼーっとするのが好きで。
その時間だけ、なんとなく開放された気分になるから。
ある冬の日も、マフラーだけ巻いて屋上に行った。
母が昔に編んでくれた紫のマフラー。
私に似合う色だからって。
屋上のベンチに座って、みんなが授業を受けてる所を他人事で見ていた。
『なぁ』
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作者名：シャータナ | 作成日時：2020年11月12日 2時
