Takuya side. ページ19
しばらく探していても、雨のせいで視界は悪いし、都会でも町外れの住宅街には限られた街灯。
スマホを握ったまま、家に帰ってるなら連絡が来るはずだし。
多分、迷子にでもなって…
『A……?』
家の近くの公園の横、傘が落ちてて隠れて見えなかったけそこには人が倒れていた。
倒れてる人が誰かすぐにわかった。
『Aっ!』
駆け寄ると、苦しそうに息をして目を閉じるAの姿。
鞄も服もずぶ濡れで体は密かに震えている。
『おいっ!しっかりしろって!』
上着をかけて包み込むとうっすら目を開けて、
「…………たくや」
小さな声で名前を呼んだ。
温めるように服で包み込むけど、この季節に雨が染み込んだ体はそう簡単には温まらない。
鞄とAを背負って急いで家に帰った。
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貧乏ゆすり桃太郎はんオブザファイナル果汁50%入り - めっちゃ、続き気になります(σ≧▽≦)σしかも、面白いし!!カンペキの小説ですヽ(´▽`)/ (2017年10月17日 20時) (レス) id: 0d7a07602e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャータナ | 作成日時:2017年10月11日 5時