Takuya side. ページ17
自分が帰宅した時間は6時。
Aが帰ってくる時間まで1時間ある。
久しぶりに台所に立つ。
綺麗に整頓されてる道具。
結構マメなんだな。
お米を炊いて、材料を炒めてたりして、
何やかんやで7時近くになった。
携帯を見てもAからの連絡はない。
まぁ、朝に帰る時間は聞いてたし連絡なしで帰ってくるか。
連絡するなんてカップルみたいな事するのは面倒臭いけど、Aは病人。
一応、心配はしてる。
病気の事だって、Aに隠れて調べた。
正直、調べてる手が止まるほど病状は重たくて、俺には耐えられないものばかりだった。
なのに、Aはケロッとしてて。
死ぬことが怖くないことにも驚いた。
でも、こんなにも辛い病状だったら闘病することを逃げ出したい気持ちもわかる。
だけと、Aは自ら治るかもしれない病気に向き合って死ぬことを選んでる。
友達も夢も家族も持ってないからだ。
俺は、感情が人より表すのが苦手で冷たい人間だって思われたりすることもある。
だけど、弟のことは大切にしてるし、両親にも連絡を取って心配させないようにしてる。
なんでも飽き性の自分が五年もグループとして続いてるのはメンバーのおかげとも思ってるし。
何かと手離したくないものはある。
だけど、Aは手を離して怖いものなんてない。
ひとりに慣れてるから。
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貧乏ゆすり桃太郎はんオブザファイナル果汁50%入り - めっちゃ、続き気になります(σ≧▽≦)σしかも、面白いし!!カンペキの小説ですヽ(´▽`)/ (2017年10月17日 20時) (レス) id: 0d7a07602e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャータナ | 作成日時:2017年10月11日 5時