天才美少年は和食料理人【DREAM!ing】【愛され】 (ページ9)

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8話ページ9

針宮side

教師と思しきその男性は、怠そうに口を開いた。

桐谷｢俺は、桐谷。今日から1年間、お前らのお守りをしてやる。｣

新兎｢お守りって…｣

針宮｢幼少期にもこんな物言いをされたことはないな。実に新鮮だ。｣

桐谷｢あー、これより本年度特進クラス新入生6名、特別入学式を行う。｣

ここにいる5人がクラスメイトというわけか。

A怜二…君は俺のライバルとなるに相応しい人材だ。

桐谷｢まずは、出欠確認だ。＿＿A怜二。｣

怜二｢はい。｣

桐谷｢あー、A…弟｣

祐二｢名前くらいちゃんと呼べや。｣

桐谷｢えー…しんうさぎ千里｣

祐二｢無視か？あ"ぁ"ん？！｣

新兎｢え…あの、シンウサギじゃなくてニイトです｣

桐谷｢…次、針宮ふじじ｣

新兎｢また無視……。でも、ふじじってウケる。針宮にはふじ爺というあだ名を授けよう｣

針宮｢俺は君のような孫をもった覚えはない。それに先生、俺の名は針宮トウジです。｣

桐谷｢…面倒だな。残りの2人は自分で名前言え｣

新兎｢あと2人しかいないのに？｣

針宮｢教師にあるまじき怠慢だな…｣

まともに名前を呼んだのは、A怜二だけではないか…

桐谷｢名前、早く。そっちの睨んでる奴からだ｣

獅子丸｢…チッ。獅子丸孝臣だ｣

怜二｢よろしくな、獅子丸｣ﾆｺｯ

獅子丸｢！/////あ、あぁ｣ﾌﾟｲｯ

……何なんだ。A怜二という奴は。

誰にでも優しいのか…誰にでもそんな風に笑いかけるのか…

俺にだけなら＿＿

…っ！な、何を考えているんだ俺は…

これじゃあまるで…俺がA怜二のことを、す、す、す、好きみたいじゃないか/////

桐谷｢そっちのモサいのは｣

望月｢望月悠馬です｣

桐谷｢おーし、全員揃ってるな。さっさとベッドに横たわれ｣

新兎｢あのー、その前になんでベッドなのか聞いてもいいですか？｣

桐谷｢答えを知りたかったら黙って従え。嫌なら入学は取り消してもいいぞ｣

グダグダ言っていても仕方ない…か。

針宮｢…ひとまず、行動あるのみか｣

獅子丸｢チッ。意味わかんねー｣

新兎｢でもなんか、ちょっとワクワクするかも｣

望月(ベッドに寝て入学式なんて…さすが東京の発想は斬新だ)

祐二｢兄ちゃんは俺と＿＿｣

桐谷｢あー、1つベッド足りないから、A怜二は俺と一緒に寝るぞー｣

なっ何ぃぃぃ！？！？