私と愉快な仲間たち-ら運営【2】

・―コンタミ ページ8

「やっべ忘れ物した！」


生徒会が終わり帰ろうとしていた時、宿題を机の中に入れっぱで来てしまったことを思い出した。


「取りに行くかぁ」


めんどくさいけど取りに行くしかない。宿題だし。









「知ってる？このクラスで1番権力が強いのって私なの。」


ふと教室の隣の廊下でそう言ってる声が聞こえた。


でけぇ声だな。丸聞こえだ。


覗いてみると女子が2人。


1人は俯いて誰だかわかんないけどでけぇ声で言ってる人は多分佐藤みゆ。


これっていじめ？俺割り込んだ方がいい？


...


...


...



いや、俺は首突っ込まない方がいい。


終わった時にそばに寄り添ってあげればいい。


俺は後からその決断を後悔することになる。









「コンタミくん聞いてたの？」


ちょうど教室から出てくるとことばったり会ってしまった俺は佐藤にそう聞かれた。


「盗み聞きは得意じゃないんだけどね。」


「大丈夫だよ？ちょっとケンカしちゃっただけだから。」


「俺にはケンカに見えなかったけど？」


「これを女子はケンカっていうの。これは私達の問題だから首突っ込まないでよね。」


佐藤はそう言って廊下を歩いていった。

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