転入生は、いじわる野郎。2

玲於くんは ページ9

Aside



食べ物運ばれてきたのに、手、離してくれない
玲於くん、私食べられないよ
美結ちゃんたちに聞こえないように、耳元で言う

A「玲於くん、ご飯食べれないから、離して」

玲於「ん？」

A「あの、手、離して…」

玲於「なに？聞こえない」

なんで！ちゃんと耳のとこで喋ってるのに
ちょっとだけさっきより大きい声で言おう

A「玲於くん、手、離して」

玲於「もーちょっとおっきい声で言ってくださーい」

A「玲於くん！手繋いでたらご飯食べれないから、離してってば」

結構おっきい声で言っちゃった

玲於「ばか、聞こえてるわ」

はいはいって言った手離してくれた
離してって言ったのは私なのに
ちょっとだけ、寂しい

美結「…は？」

待って、美結ちゃん…聞こえてた？

美結「まって！激アツじゃん！手繋いでたの！？」

亜嵐「え？そうなの？」

横見たら、玲於くん必死で笑いこらえてる
玲於くん、はめた！？ひどい

美結「激アツタイムやん。あとでAに聞いちゃお」

亜嵐「じゃ、俺も〜」

玲於「亜嵐くんは、だめ」

亜嵐「なにそれ、玲於ひどい〜」

玲於「激アツタイムだったわ」

A「ちょっと、玲於くん…」

亜嵐「ちょっと〜Aちゃん、何してたの？」

A「えっ？あ、うん、えっと…ね、」

亜嵐「ちょっと、テンパりすぎ！怪しすぎ！」

玲於「A…バレちゃうよ？何してたか」

手繋いでた、なんて言いたくない！
恥ずかしすぎるもん

美結「ちょっとまて…佐野お前何したんだ」

玲於「A、何されたの？俺に」

A「手…ぎゅってされたの…」

美結「やっだぁそれで顔赤いの！？可愛いのぉ」

玲於「でしょ？ほんとかわいいよね、俺の子」

玲於くん、ほんとに恥ずかしいって、
かわいいなんて思ってもないこと言わないでよ
俺の子なんて言わないで、



玲於くんは、私のことどう思ってるのかなぁ
そんなことばっかり気にしてて
その後のこと、あんまり覚えてなかった

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