転入生は、いじわる野郎。2 (ページ3)

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相思相愛？ページ3

Aside

美結ちゃん、もうくじ引いて行っちゃった
美結ちゃん行っちゃってから
玲於くんが話しかけてくれた

玲於「お前、イヤリング…」

A「気づいた？今日玲於くんがくれたやつつけてきたの」

玲於「ふーん」

玲於くんが気づいてくれたらいいな
なんて思ってつけてきたんだ
このイヤリングは、1番のお気に入り

玲於「似合ってんじゃん、かわいい」

A「ありがとう、このイヤリング、ほんとかわいいよね」

玲於「イヤリングじゃねーし、かわいいのはAでしょ」

A「ち、違う、これはイヤリングがかわいいから、目の錯覚だよ」

玲於「ねぇ、俺お前と行きたいんだけど」

A「…わたしも。」

行きたいの、私だって誰よりも一緒に行きたいの

玲於「相思相愛ってやつ？」

A「ふふっ、そうだね」

玲於くんといると、楽しいな
この時間が続いて欲しい

気づいたら、女の子も男の子も、あと2人ずつ。
女の子はもちろん、私と、リサちゃん
男の子は、玲於くんと…亜嵐くん

リサ「Aちゃん！引いて引いて！」

亜嵐「Aちゃんそろそろ俺引いちゃってよ～」

恐る恐る取り出したくじに書いてあった文字は
"佐野玲於"って書いてあって
変えなくちゃって分かってるのに
玲於くんと行けたらいいのにって思う自分が嫌

リサ「Aちゃん、白濱くんだよね？」

小声で、私にそう聞いてきた
リサちゃんの目を見たら、頷くことしかできなくて

リサ「白濱くん！Aちゃん白濱くんだよ！」

亜嵐「お～Aちゃん、行こ！」

A「…うん」

亜嵐「じゃ、玲於たち15分後スタートね～」

私たちが出発する前
玲於くんと目が合って
なのに玲於くん、すぐそらした

玲於くん、ほんとは私玲於くん引いたんだよ
帰ってきたらリサちゃんと付き合ってたりする？
すごく仲良くなって私なんていらないってなる？

そんなの、嫌だ
絶対絶対絶対嫌だよ

自分の耳についてるイヤリング
ギュって触って、亜嵐くんと歩いた