復讐と恋とヨングク９ (ページ10)

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★ユジンの家-２- ページ10

｢お父様がリビングでお待ちよ。｣のおばさんの一言でリビングに移動した。

壁に掛けられた絵は、パパが購入したものだった。

私を膝に抱き、嬉しそうに絵の話をするパパ。

しかし、当時の私は絵のことは全く理解できず、｢変なの～。｣と言って、パパを苦笑いさせた。

おじさんは、やっぱり私がこの家の娘だとは気づかず、｢君は、絵に興味があるのかね？それとも、絵の価値に興味があるのかね？｣と言った。

｢君には、区別がつかないだろうが、この家にある物は全て本物なんだよ。わっはっはっは。｣

早速、自慢話ですか…。

｢お父様、この子にこの家の高価な物が、本物か偽物か見分けがつくはずがないじゃない。価値だってわかるはずがないわ。はははは～。｣

この家だって、あの絵だって…あっちもこっちも、あなた達の物なんて何もないじゃない！

本物か？偽者か？

あなた達が偽者だってこと、私はきちんと理解してますよ！

お庭に目を向けると、綺麗な大輪の薔薇が咲いていた。