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「やあ、A。」
スーパーで夜ご飯の買い出しをしていると聞いたことのある声が私を呼んだ。
その声の方へ振り返ると、
いつものブルーが目に入る。
『ニュート!奇遇だね!』
「会えるかなって君の事を探しながら食材見てたんだ」
彼が目も合わせずに照れたように笑って「会えて良かった」って言うから 鼓動が早く脈打つ。
『わ、私も会いたかった…!』
咄嗟(とっさ)に出た言葉に、なんて恥ずかしいことを口走ったのかと後悔した。
あぁ、絶対 今の私の顔とてつもなく真っ赤だ…
そんなAをチラリと見てニュートは嬉しそうに笑った。
「それは嬉しいな」
レギュラスと違って、彼はよく笑う。
レギュラスが笑うのは凄く稀(まれ)で
それはそれで、グッとくるものがあるが
ニュートの子犬のような周囲を惹き付ける可愛らしい雰囲気や笑顔は、なんというか素敵で、つい見とれてしまいそうになる。
『ニュートは今日のご飯なに食べるの?』
顔の熱を冷ますようにパタパタ仰ぎながら いたたまれない気持ちで話題を変えると 彼はカゴの中を見つめて「ミートスパゲティだよ」と答えた。
『え、昨日食べたじゃない』
「ソースの作り方を忘れないうちに また作ろうと思ったんだ」
『そう、熱心なのね』
「これで君の味が再現できたら、僕はいつでも美味しいミートスパゲッティが食べれるよ」
ニュートが大袈裟に褒めるもんだから
Aは何て言ったらいいか分からずに
顔を赤くして俯いた
これじゃあ、何の為に話題を変えたのか分からない。
「ふふ、真っ赤だ。かわいい。」
『か、可愛くないよ!もう、ニュートったら!!』
ニュートは照れたAをからかって楽しんでいるようだ。
頬を膨らまして怒るAが可愛くて
くつくつと笑いを堪えながら彼が謝る。
「ごめん、ちょっとからかい過ぎたね。でも本当に可愛いんだ。」
『も、もうその話はいいよ!』
Aが慌てて話を終わらすとニュートはつまんなそうに口をへの字にした。
そして 逃げるように店の奥へ進んでいくAを追いかけた。
そんな2人を見ている人が1人居た。
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ちょこ - 祀さん» か、神様…!?これ以上ない褒め言葉に舞い上がっておりまするノ)゚Д゚(ヽレギュラスとニュート、私もどちらも好きで一人に絞れなかっただけの優柔不断な作品ですが、楽しめていただけるよう頑張ります!・:*+.\(( °ω° ))/.:+ (2016年12月20日 5時) (レス) id: 22df3d0ed3 (このIDを非表示/違反報告)
祀 - 貴方は神様か何かでございますか……?! レグにニュート、なんて素敵な夢……!!本当に泣けてきました。・゜・(ノД`)・゜・。 パロディはあんまり好きではないのですが、この作品だけは別格ですね!楽しみにしてます*\(^o^)/* (2016年12月19日 1時) (レス) id: f1fbc1deaa (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - きなこさん» わわ!ありがとうございます!!!ご期待に添えられるように頑張ります!!(>_<) (2016年12月11日 3時) (レス) id: 22df3d0ed3 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ - 毎回楽しく読んでます続きが気になりますね!(ワクワク)更新頑張ってください! (2016年12月10日 20時) (レス) id: 9801a6b174 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - オカシ大好きqpさん» ありがとうございます!キャラ崩壊しないようにかっこいいレギュラスを保てるか不安ですが、、更新頑張ります!(///°∞°///) (2016年12月10日 0時) (レス) id: 22df3d0ed3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこ | 作成日時:2016年12月6日 15時