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『来ちゃった』
「またですか…」
お風呂あがりの火照った身体には
暖房の効いてない部屋は寒過ぎて
夏はいつも涼しくて
冬はいつも暖かい
お隣さんの家に当然の如く避難した
『レギュの家は やっぱり暖かいね』
「自分の家だって暖房つければ暖かいと思いますけどね」
『だって節約中なんだよ。』
「年中言ってますね それ。」
えへへ、と誤魔化すように笑えば
彼からは溜息が聞こえてくる。
『そういえばね、今日は新しいお友達が出来たんだよ!夜ご飯一緒に食べたの!』
ふーんって大して興味の無いレギュラスは間の抜けた返事をするだけだった。
『その人もイギリス生まれだって!それに動物が好きで、こっちにしか居ない動物を保護しに来たって言ってた。かっこいいし優しい人だった!』
何を言ってもAの話を右から左へと流していたレギュラスが眉を寄せた。
「新しい友達って男なんですか?」
『そ、そうだけど』
レギュラスの機嫌の悪そうな表情に
流石のAも怯(ひる)む。
「貴方って人は また知らない人について行ったんですか?」
『知らない人になんかついて行かないよ子供じゃないんだから!』
って頬を膨らましたAだったが、レギュラスにしてみればその行為も充分 子供らしいと思えてしまう。
「前にあったでしょ、ついてったことが」
『あれは違うよ、ナンパって言うか酔っ払いって言うか……』
確かに昔、夜道を歩いていたらタチの悪い酔っ払いに無理矢理 腕を引かれてそのまま連れて行かれそうになったことはあった。
その頃のAは まだ 大学生で、怖くてなんの抵抗も出来ないまま困っていたところを 仕事帰りに丁度出くわした この男、レギュラスが助けてくれたのだ。
そして「危ないから送っていきます」って言葉に甘えて送ってもらうと
自分達が隣同士って事が分かったのだ。
その時は驚いた。
『でも、新しいお友達は このマンションの人で、私のお隣さんだから変な人じゃないよ…!』
「気を付けてくださいね、絶対 変な人じゃないとは限らないので。」
『そう言うレギュは どうなの?』
なんだかんだ、心配してくれているのが伝わってきて、嬉しくなって つい意地悪を言ってしまう。
「さあ、どうでしょうね。」
と、あくびをしながら彼が言った
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ちょこ - 祀さん» か、神様…!?これ以上ない褒め言葉に舞い上がっておりまするノ)゚Д゚(ヽレギュラスとニュート、私もどちらも好きで一人に絞れなかっただけの優柔不断な作品ですが、楽しめていただけるよう頑張ります!・:*+.\(( °ω° ))/.:+ (2016年12月20日 5時) (レス) id: 22df3d0ed3 (このIDを非表示/違反報告)
祀 - 貴方は神様か何かでございますか……?! レグにニュート、なんて素敵な夢……!!本当に泣けてきました。・゜・(ノД`)・゜・。 パロディはあんまり好きではないのですが、この作品だけは別格ですね!楽しみにしてます*\(^o^)/* (2016年12月19日 1時) (レス) id: f1fbc1deaa (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - きなこさん» わわ!ありがとうございます!!!ご期待に添えられるように頑張ります!!(>_<) (2016年12月11日 3時) (レス) id: 22df3d0ed3 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ - 毎回楽しく読んでます続きが気になりますね!(ワクワク)更新頑張ってください! (2016年12月10日 20時) (レス) id: 9801a6b174 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - オカシ大好きqpさん» ありがとうございます!キャラ崩壊しないようにかっこいいレギュラスを保てるか不安ですが、、更新頑張ります!(///°∞°///) (2016年12月10日 0時) (レス) id: 22df3d0ed3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこ | 作成日時:2016年12月6日 15時