17: ページ18
.
池の傍にある木の影で横になっている人物を見つけて、ニンマリするA。
『やっぱりここに居た!ねぼすけさん、早く起きないと昼食を食べ損ねますよ!』
「んっ、んん〜もうそんな時間?」
そう言って 伸びをする彼の隣に座るAは後ろに隠しておいたバスケットを取り出す。
『じゃーん!今から行っても無くなってるだろうと思って持ってきちゃいました!一緒に食べましょう?』
「わあ、さすがAだね。」
僕の好物ばかりだ、と頭を撫でられる
Aは照れながらも少し嬉しそう
暖かな風が吹いて
木々が揺れて水面が揺れて、
ふんわり柔らかな花の香り。
あたたかい。
隣の、彼が私に微笑む。
あたたかい。
────
────────
────────────...
『…ゆめ……』
朝起きると、レギュラスと違ってニュートは隣に居た。
ああ、結局 怖くて 私は我儘を言って泊まってもらったんだ。
ニュートの大きな背中にそっと触れてみる。
「んっ、A…」
掠れた声で名前を呼ばれてドキリとした。不意に彼が寝返って、そのまま抱き枕にされる。
目の前には、彼の胸板。
起きて、と軽く叩いてみるも全く起きる様子のない彼。
いつも コートを着ていて分からなかったが、シャツ1枚の下には 筋肉質な胸板があるのが分かる。
鍛えてるのかな。意外だな。
って、ついつい確かめるように
ふにふに触っていると擽(くすぐ)ったいのか身を捩(よじ)って「なに…?」って寝起き特有の掠れた声が頭上から聞こえた。
『…起きた?』
「………うん。」
返事をするも、なかなか離れないニュートは、きっとまだ夢と現実をさまよっているんだろう。
なんか、可愛いなあ。
私も、もう1回寝ようかな。
そしたら夢の続きが見れるかもしれない。
どんな夢を見たのか忘れてしまったけど
あたたかい夢だった。
なんてぼんやり考えているうちに睡魔は襲ってきて、もう1度眠りにつくのだった。
.
68人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ - 祀さん» か、神様…!?これ以上ない褒め言葉に舞い上がっておりまするノ)゚Д゚(ヽレギュラスとニュート、私もどちらも好きで一人に絞れなかっただけの優柔不断な作品ですが、楽しめていただけるよう頑張ります!・:*+.\(( °ω° ))/.:+ (2016年12月20日 5時) (レス) id: 22df3d0ed3 (このIDを非表示/違反報告)
祀 - 貴方は神様か何かでございますか……?! レグにニュート、なんて素敵な夢……!!本当に泣けてきました。・゜・(ノД`)・゜・。 パロディはあんまり好きではないのですが、この作品だけは別格ですね!楽しみにしてます*\(^o^)/* (2016年12月19日 1時) (レス) id: f1fbc1deaa (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - きなこさん» わわ!ありがとうございます!!!ご期待に添えられるように頑張ります!!(>_<) (2016年12月11日 3時) (レス) id: 22df3d0ed3 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ - 毎回楽しく読んでます続きが気になりますね!(ワクワク)更新頑張ってください! (2016年12月10日 20時) (レス) id: 9801a6b174 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - オカシ大好きqpさん» ありがとうございます!キャラ崩壊しないようにかっこいいレギュラスを保てるか不安ですが、、更新頑張ります!(///°∞°///) (2016年12月10日 0時) (レス) id: 22df3d0ed3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちょこ | 作成日時:2016年12月6日 15時