検索窓
今日:9 hit、昨日:5 hit、合計:50,229 hit

ymin ページ12

ymin


「ごめんて、いのおちゃん」
「………」
「機嫌直してよ、ね?」
「………」
「なんでもするからさ」
「……なんでも?」
「いや、えっと、あの、……俺にできることなら?」


とある番組の企画で、ライブのダンス、手抜いてる?なんて聞いてしまったもんだから、ご機嫌ななめの俺の恋人。
家に帰ってきても話してくれないから、つい、なんでもするとか言ってしまった。


「じゃあ、俺はいま何してほしいと思ってるでしょうか」
「…………おいで?」
「ちがうわっ」


腕を広げてみたけど違ったらしい。
それはそれで、俺が傷付くけど。


「えー、、キス?」
「違う」
「なんか食べたいとか?」
「ちがうって、さっきご飯食べたじゃん」
「じゃあ、ねむい?」
「別にねむくない」
「えー……まじでわかんない、教えて?」
「じゃあもう知らない」


ふんっ、と顔を背けられた。
何してほしいんだ、わからん。わからなさすぎる。
教えてと声をかけても、また無視。
どうしたらいいものか。


「そんなに俺のことわかんないの?」


考え込んでいると、不安そうな顔をしたいのおちゃんがこっちを見ていた。
あ、わかったかも。


「ごめんね、いまわかった」
「なーに?」
「……大好きだよ」


普段は恥ずかしいから言わないけど、今回は頑張ってみた。
すると、ゆるりと口角が上がってにやにやします。


「合ってた?」
「うんっ」


勢いよく抱きついてくるから、慌てて抱き止める。
いのおちゃんが嬉しそうで俺も嬉しいや。


「ねえねえ、」
「ん?なに?」
「やっぱりキスして?」
「ふふ、いいよ。目瞑って?」


長いまつ毛が下を向いたのを確認して口付ける。
かわいいな、もっとしたい。


「んっ、……ベッド、」
「…明日は?」
「休み」
「りょうかい」


夜が長いことを確認して、愛を捧ぐ。




ymcn→←inar



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (94 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
194人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 山田涼介
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:レン | 作者ホームページ:https://twitter.com/_15957  
作成日時:2021年11月15日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。