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「絶対俺のほうが筋肉あるって!」
「いーや!ぜってぇ俺!」


騒がしい楽屋で行われている大ちゃんとやまのどっちが強いか対決。


「じゃあ腕相撲でもしてみたら?」
「はっ……名案、やるぞ山田」
「うるせぇ、指図すんな」


俺の提案をすんなりと受け入れた2人が机に肘をつき、俺を見る。
……ああ、俺に審判しろって言ってんのね。


「れでぃー……ふぁいっ!」


一気に2人が腕に力を入れて戦う。
本当に何やってるんだか。
でも面白くて応援しちゃうよね。


「お!やまいい感じ!あとちょっと!」
「負けて、たまるかぁぁぁあ!!!」


大ちゃんの手の甲は机についてしまい、やまがすごい勢いで飛び上がり喜ぶ。
ははっ、かわいい。


「これで俺の方が強いってしょうめっ、い……ちょっ!!」
「………わあお、」


勝ち誇っていたやまの表情が突如変化した。
その原因は間違いなく、さっき負けた大ちゃんにある。


「俺の方が強くなきゃ、山田のこと守れねぇだろ」


大ちゃんが小さな声でやまを慰めるように言い放つ。
やまの耳も顔も真っ赤だ。


「大ちゃんかっこいい〜!」


あれ、俺の声は聞こえてないみたい。


「もっ…おろして!」
「やだよ、山田は俺に守られる存在でいてくれなきゃ困る」
「わかった!わかったからおろして!」
「ほんとに?もう変なこと言うなよ?」
「わかったって…!」
「んじゃ、このまま帰ろーな」
「は!?ばかか!」
「暴れんな!落ちるよ!」
「っ……」


それは怖いのかやまが大ちゃんの首にひし、と力を入れる。
そして、大ちゃんの肩に顔を埋めて言った。


「お願い…恥ずかしいからおろしてよ…」
「ん、いいよ」


ゆっくりと大ちゃんがやまをおろす。


「しょうがないから、大ちゃんに守られてあげるよ」
「素直じゃねえなぁ」


って笑う大ちゃんは気付いてないと思うけど、やまはそんな大ちゃんのことが大好きなんだよ。



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作者名:レン | 作者ホームページ:https://twitter.com/_15957  
作成日時:2021年11月15日 21時

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