33といえば？霧野｢俺が二人だぜ！｣神童｢勘弁してくれ｣ ページ35
霧野視点
俺は深夜、空野の家に来た。
夜這いじゃないぞ。安心しろ。
窓をすり抜け、部屋に入る。
乙女チックな飾りが月明かりに照らされている。
空野はスヤスヤと眠っている。
その周りには、まとわりつく蛇。
なんともいえない取り合わせだな。
脳内で蛇に問い掛ける。
(起きろ。俺はこの辺の神だ)
『何だ･･･高飛車狐か･･･』
高飛車じゃない。
見た目で人(？)を判断するな。
蛇は片目だけ開けて俺を見た。
『おなごか？』
女ちゃうわ。
見た目で人(？)を判断するな。これ二回目。
地味にwktkしてんなジジィ。
『聞きたいことは･･･この小娘じゃろう？』
(その通りだ。話が早いな。)
『ワシは･･･名も無き蛇じゃよ。
いつの間にか此処におって、使命を託された』
(使命？)
『小娘の願いじゃ。天馬を私のモノに。だと』
(なるほどな･･･)
『これでも前は神をしておってな。
今では堕落し衰退したが。････のう狐』
蛇はとぐろを巻き俺の前に来た。
何メートルあるのかも分からない位にデカイ。
『あの烏が天馬なのじゃろう？
人間では無いのか？
小娘の幼馴染みじゃと聞いたが』
(元は人間･･･また人間になる俺の後輩だ)
『契約か』
(！！知ってるのか！？)
蛇はチロリと舌を出し目を細める。
『Aという女狐がおる･･･
其奴の目的は、不死の妖を生み出すことじゃ』
(･･･お前は･･･何者だ？)
『ただのしがない蛇じゃよ。
大昔から名の無い蛇じゃ･･･狐小僧』
(思い上がるなよ･･･蛇)
俺は蛇を一瞥し、窓からすり抜け外へ。
生と死の輪廻。
それは清く穢れの無いサイクル。
不死とは･･･バグ、汚点、ウィルス。
"人の生死は、何者にも歪められてはならない"
それが、俺のポリシー。
だから絶対に不死の妖なんか作らせない。
けれど俺は･･･
このずっと先に起こる悪夢を、まだ知らない。
だって俺は、ただの神様だから。
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常連客 - 霧屋天馬さん» うんうん！もう、イナGOの中で一番好きです。あの、葵の蛇・・・じゃなかった、葵に憑りついてる蛇って、倉間じゃないですよね？どうなんですか？いや〜、蛇って言ったら倉間しか思いつかなくて。話の内容だと、倉間じゃ無いっぽいですけどね・・・。更新頑張って下さい (2015年9月8日 16時) (
レス) id: 3322158484 (このIDを非表示/違反報告)
霧屋天馬(プロフ) - 常連客さん» コメントありがとうございます(^-^)二年トリオ可愛いですよね！頑張ります！！ (2015年8月24日 18時) (レス) id: 6ec01f3b49 (このIDを非表示/違反報告)
常連客 - とっても面白いです！更新頑張って下さい。葵ちゃん編が終わったら、そろそろ二年来ますかね？だとしたら、二年トリオを期待してます(笑) (2015年8月24日 11時) (レス) id: 3322158484 (このIDを非表示/違反報告)
倉間海正 - １１１！１がいい！ (2015年7月15日 0時) (レス) id: 8b9d93941e (このIDを非表示/違反報告)
レオン - 俺も一番で (2015年5月19日 20時) (レス) id: 32b186398e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧屋天馬 | 作成日時：2015年5月5日 9時
